2年連続年間女王が最年少メジャー3冠へ4差3位浮上「久しぶりに耐えるゴルフ」もこの日最少65


通算9アンダーで3位に浮上した山下(カメラ・豊田 秀一)

通算9アンダーで3位に浮上した山下(カメラ・豊田 秀一)

◆女子プロゴルフツアー メジャー第2戦 ソニー日本女子プロ選手権 第2日(6日、沖縄・かねひで喜瀬CC=6670ヤード、パー72)

 23位から出た2年連続年間女王の山下美夢有(みゆう)=加賀電子=が8バーディー、1ボギーのこの日最少65の猛チャージで通算9アンダーに伸ばし、首位と4打差の3位に浮上した。表彰台を逃す4位だったパリ五輪後、初の日本ツアー出場で、史上11人目&最年少(23歳37日)でのメジャー3冠制覇へ向かう。67の竹田麗央(りお、21)=ヤマエグループHD=が13アンダーで首位を守った。

 高みを目指す山下は、65にも満足度は低かった。「久しぶりに耐えるゴルフだったが、パターとアプローチでしのげた」。前半の13番で16メートルのバーディーパットを沈めるなど、11番から4連続バーディー。後半は「ほとんどパーオンしなかった」と我慢の展開も7、9番でバーディー。23位から3位に上がり、V戦線に食らいついた。

 8月のパリ五輪で4位後、AIG全英女子オープン(予選落ち)を経て、1か月半ぶりの日本ツアー。大会前には「メジャーで優勝したい。今はそれしか考えていない」とワールドレディスサロンパスカップ(22年)、JLPGAツアー選手権リコー杯(22、23年)に続く、最年少(23歳37日)でのメジャー3冠へ照準を合わせた。

 今季は勝利がなく、2位5回でメルセデス・ランクは2位。今季5勝で、2日目を終えてトップの竹田とは306・61ポイント差があり、今週の優勝で得られる400ポイントは大きな魅力だ。この大会は22年が2位、昨年は3位。「まだまだスコアも伸びていく。明日(7日)からもしっかり伸ばすだけ」と、3年連続の女王取りに向けても追走の手を緩めない。(岩原 正幸)

◆山下に今週かかる記録

 ▽メジャー3冠 史上11人目。23歳37日での達成なら、09年日本女子プロ選手権の諸見里しのぶの23歳59日を更新し、最年少となる。

 ▽メジャー4勝目 19年日本女子オープンの畑岡奈紗の20歳266日に次ぐ年少2位。

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