８番、日本海を背に第２打を放つ河本（カメラ・今西 淳）
◇男子プロゴルフツアー リシャール・ミル・チャリティー 第１日（３１日、石川・能登ＣＣ＝７１４２ヤード、パー７２）
河本力（２５）＝大和証券＝が９バーディー、ボギーなしで自己ベストに並ぶ６３をマークし、単独首位発進を決めた。今大会は１８番に大会４日間における最少スコアの選手が獲得するツアーホール賞を設定。特別賞の賞金としてはツアー史上最高額となる１６００万円がこの日のスタート前に発表になった。優勝賞金２０００万円との両取りをかけ、２０２２年バンテリン東海クラシック以来となる３年ぶり３勝を目指す。
最終１８番パー５。河本の左手前カラーからの１０ヤードの第３打は惜しくもカップをそれた。イーグルこそならなかったが、４連続バーディーで新規大会の初日を締めた。「ずっといい状態でゴルフができている。継続して自分のゴルフができているという感じがある。スコアには、すごく満足している」と胸を張った。
今大会は１８番で４日間合計のスコアが少ない選手に「ツアーホール賞」が付与される。２９日のチャリティー落札金額の一部が充てられた賞金額は、なんと１６００万円（同スコアは複数均等割り）。昨季イーグル率３位の飛ばし屋は「欲しいです、マジで」と気合十分。優勝賞金２０００万円とあわせた３６００万円のダブル取りを視野に入れた。
２週前の全英オープンでは、３度目の海外メジャー挑戦で初の予選突破を果たした。「４日間プレーできたことはすごく自信になったし、最後までやれたという証明になった」。帰国後に味わった２０度の気温差は体に響いたが、頭は冷静にコースと向き合えている。「もちろん優勝したい。これがノーマルと言えるようにトレーニングや練習を積んできた」。自信をもって、逃げ切り態勢へペースを上げていく。（高木 恵）