
AIG全英女子オープンで優勝し5日、日本記者クラブで会見した山下美夢有(カメラ・榎本 友一)
ゴルフのAIG全英女子オープン(ウェールズ・ロイヤルポースコールGC)で日本人6人目のメジャー優勝を成し遂げた山下美夢有(みゆう、24)=花王=が5日、帰国し、都内の日本記者クラブで会見を開いた。
全英最終日の優勝シーンを振り返り「パーパットを入れた瞬間に思いがあふれた。緊張して最終日は特に水を飲みましたね」とほほ笑んだ。最終日に着用した黄色のセーターについては「やっぱり(気持ちを)上げていきたいなと思ったので、明るい色を選んだ」と理由を語った。
2019年8月、渋野日向子が全英女子オープンで米ツアー初優勝を飾った時は高校生で「テレビで見ていて、最後の18番のパットを決めた後の笑顔がすごい印象があった。私も海外に行ってみたいという気になりましたね」と回想した。
74と苦しんだ全英女子の第3日については「リズムと力感が全然違って。左右に曲がることが多かった」と明かした。5大メジャーが終了した今季の残りについては「2勝目、3勝目を目指して頑張りたいと思っています」と言葉に力を込めた。
2022、23年日本女子ツアー年間女王は、今季から主戦場を米ツアーのmeijiカップ(北海道・札幌国際CC島松C)で、日本女子ツアーに今季初参戦する。日本で食べたいものについて聞かれると「焼き肉、ステーキ、お寿司を食べたいですね」と笑った。
会見の終盤に家族についての質問がとぶと、大粒の涙をこぼす場面もあった。「弟、妹ときょうだいでこれからもゴルフで結果を残していきたい。頑張ってやっていけたら」と声を震わせた。