大谷翔平の名言が支え…22歳佐藤心結、「本当にいい考え方と思う」本塁打→ゴルフポーズ披露の姿も刺激


15番、ティーショットを放つ佐藤

15番、ティーショットを放つ佐藤

◆国内メジャー第2戦 ソニー日本女子プロ選手権 第2日(12日、茨城・大洗GC=6840ヤード、パー72)

 悪天候で順延された第1ラウンド(R)の残りと第2Rが行われたが、日没サスペンデッドとなり、10人が競技を終えられなかった。ツアー1勝の佐藤心結(みゆ、22)=ニトリ=は7バーディー、ボギーなしの65をマークし、通算10アンダーで暫定の単独首位に浮上した。難コースで36ホールのノーボギーを継続。尊敬する米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手(31)がゴルフの考え方をヒントに活躍する姿に刺激を受け、メジャー初Vをつかみとる。

 日没順延を告げるホーンが鳴る数分前、佐藤は猛チャージの第2Rを締めた。4打差3位で出た1番で伸ばし、18メートルの超ロングパットを沈めた10番まで3連続バーディー。茨城・明秀日立高時代に何度も練習に訪れた“ホームコース”だが、ラフも全長も長い難コースで65をたたき出した。「7アンダーはビックリ。しっかりコースを攻略できた」と首位浮上に目を丸くした。

 尊敬する大谷から学びがある。打撃コーチから「パーを取る様にすればバーディー(本塁打)チャンスがくる」とゴルフに例えた助言を胸に7日の試合で本塁打を放ち、ゴルフポーズを披露した姿に「本当にいい考え方と思う」と佐藤。最近、大谷の名言が書かれた日めくりカレンダーを自宅玄関に飾った。「彼は応援してくれる方の前で最高のパフォーマンスをする。私もそうありたい」。大谷の言葉や姿勢を胸に刻み、圧巻プレーでギャラリーを魅了した。

 前週に同組で回った青木瀬令奈、金沢志奈にヒントを得た力感のないアプローチがさえ、2日連続ボギーなし。「優勝は意識せず、このコースに勝つことが重要」。強いメンタルでメジャーを獲る。(星野 浩司)

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