
得意のグリーン上で苦しみ、四国中学校選手権6位で全国大会出場を逃した須藤弥勒。来年、巻き返しを期す
ゴルフのジュニアメジャー4冠を達成し「天才少女」と呼ばれる高知・明徳義塾中2年の須藤弥勒(14)=ゴルフ5/太陽自動車=は26日、四国中学校選手権(徳島・JクラシックGC=6337ヤード、パー72)の最終ラウンドに臨み、81とスコアを落として、通算20オーバーで第1ラウンドと同じ6位から浮上できなかった。来年3月に行われる全国中学校選手権春季大会の出場権が得られる4位と4打差で全国切符を逃した。「何が何だか分からないくらいスコアが悪い2日間になってしまいました」と弥勒は肩を落とした。
2ラウンドともに得意としているグリーン上で苦しんだ。9月に群馬・太田市内の公立中から明徳義塾中に転校。フェアウェーが狭いコースで練習ラウンドすることが多く、ショットの練習に重点を置いていた。相対的にパットの練習量が減り、精度を欠いた。
「しばらく、試合がないので、冬休みに群馬に帰り、リフレッシュして、また、明徳に戻り、三木(逸子)監督の指導のもと、ゴルフを作り直していきたいと思います」と懸命に前を向いて話した。かつてジュニアメジャーで勝ちまくった「天才少女」が再び輝けるのか。弥勒は、勝負の2026年に向かう。
◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。14歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17年に大会史上最年少で世界ジュニアに優勝。18年も連覇した。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手�\xA9、22年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。22年1月からアマチュアも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になったことで、ダブル所属契約のゴルフ5と太陽自動車をはじめ多くの企業から推定総額3億6000万円以上の支援を受ける。今年9月に群馬県内の公立中学校から高知・明徳義塾中に転校した。家族は父、元フィギュアスケート選手でピアニストの母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。

