
菅沼菜々
◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」
2月、サラリーマンが行き交う新橋駅の地下道。乃木坂46ばりのキュートなワンピース姿で歌とダンスを披露したのは「自称アイドル」の女子プロゴルファー菅沼菜々(26)。クラブをマイクに持ち替え、CDデビューイベントを行った。
1月には3回目のファンミーティングも開催。500人が集まり、ペンライトを振るファンから大声援を浴びた。「みんなと違うことをして、批判的な意見や『練習しろ』とかたたかれる…」と実情を漏らしたが、国内ツアー3勝の実績はアイドル活動への自信につながる。アンチがいるのは影響力や拡散力がある証し。SNSを遮断せずチェックしている。「みんなに好かれるのは難しいけど、私を好きでいてくれてる人にたくさん幸せを届けたい。ゴルフ界をもっと盛り上げたい」。根底にある信条はブレない。
マイナスをプラスに変える強さがある。不安障害の「広場恐怖症」を抱え、飛行機や新幹線は利用できない。昨年11月に千葉から次戦会場の愛媛・松山市まで880キロ以上、12時間以上かけて車で移動した。長距離移動の疲労は「ぜ~んぜん、大丈夫」とニヤリ。車中で歌とダンスの練習、ライブの構成を練った。翌週に宮崎で試合後、東京へ車で移動してボイストレーニングへ。年明けのライブで「お腹から声を出せた」と美声を響かせた。
肝心の本業は3度優勝し、2週前の今季自身初戦は7位。ゴルフ場では他選手のように前髪をキャップに入れずに、スプレーで固めて前に出し、アイドル感あるビジュを守る徹底ぶり。「二刀流で頑張ります」。ツアー優勝後の表彰式で熱唱する日も近い…かも。(ゴルフ担当・星野 浩司)
◆星野 浩司(ほしの・こうじ)2008年入社。芸能、サッカーを経て25年から現職。

