高橋彩華 18番超絶イーグルから大逆転V 「ラッキー」と振り返るほどのコンディション不良を乗りこえて通算3勝目


プレーオフ2ホール目に優勝を決めて仲村果乃(左)と抱き合う高橋彩華(カメラ・今西 淳)

プレーオフ2ホール目に優勝を決めて仲村果乃(左)と抱き合う高橋彩華(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー ヤマハレディース 最終日(5日、静岡・葛城GC山名C=6510ヤード、パー72)

 4打差9位で出た高橋彩華(さやか、27)=サーフビバレッジ=が大逆転で今季初優勝、通算3勝目を飾った。最終18番パー5でのスーパーイーグルで追いつくと、通算8アンダーで並んだ仲村果乃(24)=Plenus=、荒木優奈(20)=Sky=との3人プレーオフを2ホール目で制した。1998年度生まれの黄金世代が最終組の3つ前から、この日のベストスコア67をマークして劇勝。今季の目標に「年間3勝」を掲げた。

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 18番パー5。サングラスの奧で、高橋の瞳が光った。残り89ヤードから54度のウェッジを握った第3打は、ピン奧からバックスピンでカップに消えた。「めちゃくちゃビックリ。入っちゃった。トップ10狙いだったのに」。ありったけの思いを込めて飛び跳ねた。ボールを拾いリーダーボードを二度見した。17番終了時には4打差10位だった名前の横に「1」の数字が。土壇場でのスーパーイーグルでトップを捉え、プレーオフでの劇的な逆転勝利を呼び込んだ。

 最終組の3つ前から猛追した。プレーオフは過去2回経験があり、ともに敗れている。「3度目の正直があればいいなという気持ちで挑んだ」。舞台は再び18番。「自信のある距離」という3打目をピンにからめ続けた。2ホール目で60センチにつけ、バーディーで決着をつけた。この日の優勝を「ラッキー」と表現した。シーズン開幕前に原因不明の頭痛に見舞われた。食べられない、眠れない。スイングのバランスも乱れたが、5戦目で結果を出した。

 オフはタイで3週間の合宿を行った。特に磨いたのがウェッジ系を中心としたショートゲームだった。一日4~5時間を費やした。昨季は6月に優勝を遂げたが、その後はトップ10が9回ありながら勝ちきれなかった。1勝止まりの悔しさが生んだ熱量だった。「年間複�\xB0回優勝という景色を見てみたい」。オフは1日だけ。周囲が止めるほど自分を追い込んだ。

 黄金世代の27歳は燃えている。「若手には負けたくないという気持ちはある」と言い切った。20代前半の2人を抜群のウェッジショットでねじ伏せた。今季のターゲットは年間複数回優勝だ。「3勝を目指したい。年間3勝できてこそ、一流だと思っている」。自他共に認める「一流」へ、技術と勝利を積み上げていく。(高木 恵)

◆高橋 彩華(たかはし・さやか) 1998年7月24日、新潟県・新潟市生まれ。27歳。10歳からゴルフを始める。2016年に日本女子アマ優勝。18年7月にプロテスト合格。22年フジサンケイレディスでツアー初優勝。昨年の宮里藍サントリーレディスで2勝目。昨季のメルセデスランキングは5位。22年北京五輪スノーボード男子ハーフパイプ金メダルの平野歩夢は新潟・開志国際高の同級生。162センチ、55キロ。

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