
スタート前に笑顔を見せる大江香織(右)とキャディーを務める男子プロの谷原秀人(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 第1日(25日、宮城・利府GC=6600ヤード、パー72)
2018年大会覇者でツアー通算3勝の大江香織が、心強い相棒を引き連れトーナメントに帰ってきた。今季初戦でキャディーを務めるのは、男子ツアー通算19勝の谷原秀人だった。1バーディー、3ボギーの74で回り、72位で初日を終えた大江は「途中からは試合勘が戻ってきて楽しかった。とにかく谷原さんに支えてもらった。絶対的な安心感があった」と感謝の言葉を並べた。
スポンサーのつながりや、自宅が近所ということもあり、2人は一緒に練習やラウンドをする機会があった。持病の腰椎ヘルニアが悪化し、今季は公傷制度を利用して試合から離れている谷原から春先に「今年出るんだったら担がせてね」と逆オファーを受け、今回のタッグが実現した。8月に推薦出場が決まった時点で「すごく恐れを多かったけど、お願いした」。前週は会場の利府GCで練習ラウンドをともにし、準備を進めてきた。
状況判断、マネジメントはもちろん、ミスをしたときに必ず答えを出してくれることで、引きずらずに次のショットに向かうことができた。「すごく優しくて、ミスをしてもネガティブなことは絶対に言わない。そういうところも勉強になった。普段そういうメンタリティーでゴルフをしているから強いんだろうなと感じた」。学びだらけの貴重な時間を過ごしている。
「一流の方って何をやってもすごい。キャディーぶりもすごかった。ここは行ってもいいからとか、何ヤードあるからとか、パパパッて教えてくれる。自分は何も見ずに、谷原さんに言われた通りの距離とかイメージで打てた。本当に超心強すぎて。こんな機会はないから、教わったことを全部かみしめながらやろうと思って回っていた」と尊敬のまなざしを向けた。
2019年に第一線から退き、22年に長女を出産。24年の予選会を受け、昨年復帰した。開幕前日の24日は、長女は4歳の誕生日だった。育児に追われながら、ママさんゴルファーは努力を続けている。「練習の時間はあまり取れないけど、保育園に行っている間にトレーニングは行ける」。ドライバーの飛距離は15ヤード伸び、キャリーで235ヤード運べるようになった。
谷原は「キャディーデビュー戦よ。楽しかった」と表情を緩めた。「グリーンが難しいから、こっちに外そうねとか、こっちからならアプローチ簡単だから大丈夫だよとか。ピンを攻めていこうとか、そういう普通のゴルフの話ですよ」とラウンド中の会話について触れた。選手の名前は明かさなかったが、11月のTOTOジャパンクラシックにもキャディーとして参戦する予定だ。(高木 恵)

