◆米女子プロゴルフツアー アーカンソー選手権 最終日(27日、アーカンソー州ピナクルCC=6438ヤード、パー71)
3日間大会の最終ラウンドが行われ、米ツアー本格参戦4年目の26歳・西村優菜(スターツ)が米ツアー初優勝を飾った。優勝賞金45万ドル(約7065万円)を獲得した。
単独首位で出て、1イーグル、5バーディー、2ボギーの66をマークし、通算21アンダーで制した。
1メートル強のウィニングパットを決めた西村は、右拳を振って喜びをかみしめた。渋野日向子、勝みなみ、原英莉花ら日本勢選手によるウォーターシャワーで盛大に祝福された。
西村は優勝インタビューで目に涙を浮かべ、「今日の前半は苦しかったけど、後半にしっかりエンジンかけてやろうと思っていた。やっと勝てたなという感じです。特にこの2年間は苦しかったので、良かったと思います」と感慨深げに語った。
2位に5打差の単独首位で出た西村は3番でバーディー後、4番、6番でボギー。62をマークして先にホールアウトした岩井明愛(あきえ、ホンダ)に首位で並ばれ、前半を終えた。11番パー3はバンカーから直接カップインさせてバーディー。14番パー5は2オンに成功し、3メートルのフックラインを沈めてイーグルを奪取した。後続と4打差に広げ、安定感のあるゴルフで逃げ切った。
西村は国内ツアー6勝目を挙げた22年7月のニッポンハムレディス以来、4年ぶりの優勝を飾った。今季の日本勢では山下美夢有(花王)、桑木志帆(大和ハウス工業)に続く3人目の米ツアーV。2000年度生まれ「ミレニアム」世代では、古江彩佳(富士通)に続く2人目の優勝者となった。
初日から2日連続で米ツアー自己ベストの63をマークし、首位を独走した。心がけたのは「自分で自分にブレーキをかけないこと」。150センチと小柄な西村は飛距離ではライバル勢に劣るが、初日はフェアウェーキープ率、パーオン率がともに100%と高いショット精度が光った。
米ツアー4年目の今季は出場15試合で9度予選落ち。カットラインに1打届かない試合が何度もあり「1打で落ちるショックは大きくて、モチベーション維持がは難しかった」。それでも、トレーニングやスイングを修正しながら状態を上げ、悲願の頂点に立った。前週までのポイントランキングは103位。来季のフルシード権を得られる80位以内を目指す上で大きな1勝となった。
◆西村 優菜(にしむら・ゆな)2000年8月4日、大阪・堺市生まれ。26歳。5歳からゴルフを始め、大商大高1年時にツアーデビュー戦の16年日本女子オープンで6位。18年アジア女子アマ2位。19年11月のプロテストで一発合格。20年の樋口久子・三菱電機レディスで初優勝。21年ワールドレディスサロンパスカップで国内メジャー初優勝。国内ツアー通算6勝。得意クラブは9アイアン。憧れの選手は宮里藍さん、田仁智(韓国)。150センチ、47キロ。家族は両親、姉、弟。

