18歳女子高生アマ・小祝、単独首位!6連続だ!8バーディーだ!


 ◆女子プロゴルフツアー ニッポンハムレディス第1日(8日、北海道・アンビックス函館C上磯GC、6362ヤード=パー72)

 18歳の女子高生アマチュアで今季ツアー初参戦の小祝(こいわい)さくら(北海道・飛鳥未来高3年)が、7番から6連続バーディーを奪うなど8バーディー、1ボギーの65で回り、7アンダーで単独首位発進した。アマの初日首位は6月のニチレイレディスの勝みなみ(18)=鹿児島高3年=以来で、88年のツアー制施行後は15度目だ。

 女子ゴルフ界にまた1人、新星が誕生した。地元・北海道の小祝が後続に3打差をつけ首位発進。「昔からスコアを見たらダボやボギーをたたく癖があるので、見ないようにしていた」とプレーに集中し、ホールアウト後にスコアと順位を見て「ビックリした」という。

 1オーバーで迎えた7番で10メートルのフックラインを沈め、08年ゴルフ5レディスの金田久美子と並ぶアマ最多6連続バーディーのスイッチが入った。9、12番で約10メートルのパットを決め、10番ではグリーンエッジから11メートルをチップイン。「たまたま入ってくれたり、入りすぎて怖いなと思っていた」と照れ笑いを浮かべた。

 自他ともに認める「運動音痴」だ。50メートル走は「11秒台」で「球技も全部ダメ」。唯一ゴルフだけは「運動神経があまりいらないスポーツだと思うので」とあっけらかんと口にした。通信制の高校に入学後は、ゴルフ場のキャディーマスター室でアルバイトをしながら腕を磨いている。女手一つで育ててくれた母・ひとみさん(36)に毎月3万円を渡し「あとは全部貯金」。スナックを経営するひとみさんは「お金がないから一発でプロテストに受かってほしい」と笑った。

 卒業後の来夏にプロテストを受験する同学年には、15歳で優勝した勝を筆頭に、ツアーで4度トップ10入りしている新垣比菜(沖縄・興南高)ら有望選手が顔をそろえる。過去ツアー6戦で最高成績は42位だが「同い年に活躍している選手がいっぱいいるので『頑張らなきゃ』と励みになる」と刺激にしてきた。残り2日も優勝戦線に加わり、黄金世代のエース候補に名乗りを上げたい。(勝田 成紀)

 ◆小祝(こいわい)さくら

 ★生まれとサイズ 1998年4月15日、札幌市。18歳。158センチ。血液型はA。

 ★ゴルフ歴 8歳から母・ひとみさんとレッスンに通い始める。10、12~14年に北海道ジュニア優勝。14年北海道女子アマ優勝。13年のmeijiカップでツアー初出場。ベストスコアは65(今回と14年北海道ジュニアで記録)。平均飛距離240ヤード。

 ★尊敬する選手 高校の先輩・藤田光里。母によると「高校に入って藤田さんのお父さん(孝幸さん)に『いっぱい球を打つように』と言われて頑張るようになった」。

 ★趣味 「BIGBANG」などK―POPを聴くこと。

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