【第1日】(12日、神奈川・箱根CC、6631ヤード、パー72)
“ホストアマ”鮫島康孝(65)=箱根=が1オーバー73で回り、首位に2打差の2位と大会初優勝に向け、好位置につけた。首位は1アンダー71で出場選手中ただ一人アンダーパーをマークした志村幹夫(61)=大洗=。第1回大会優勝の山下勝紀(65)=扶桑=は75で5位、連覇を狙う村田達勇(62)=東千葉=は77で12位につけた。
ポテトチップスのようにうねる高速グリーンに出場選手が悲鳴を上げる中、鮫島が初Vに向け好発進した。
所属コースでの開催試合にプレッシャーを感じていた。だが、5番で5メートル、14番ではピン上8メートルのスライスラインをねじ込みバーディー。最終18番も1メートル半を沈めてのパーセーブで73に「今日はパットに助けてもらった」と笑顔が広がった。
ゴルフを始めたのは仕事の関係上で32歳と遅め。だが50代でベストスコア66をマークするまでに腕を上げた。さらに代表取締役を務めるサメジマコーポレーションは、かつては室田淳、丸山茂樹などの所属先としてトッププロらのサポートもしてきた。
「上手な人がいっぱいいるから」と控えめだが、同コース開催だった第1回大会は3位、第3回は5位と好成績。接戦が予想される最終日は“地の利”を生かし初Vを目指す。
〇…今大会最年長76歳の佐野勝勇=富士御殿場=は11オーバー83で52位。179センチの長身で、社会人野球に投手として所属したこともあるスポーツマンは「投手をやっていたから、背筋が強いのかもしれないね」と飛距離230~250ヤードを誇り、エージシュートは25回達成と年齢をまったく感じさせない。大会初出場だが「最後までしっかりプレーできれば」と欲がなかった。
志村幹夫(アマ大会上位常連は大会初Vへ首位発進)「練習ラウンドに比べてグリーンが一気に速くなっていた。優勝? 分からないな~」
山下勝紀(第1回大会覇者。2番パー3でティーショットを池に入れダブルボギーも75で5位)「“ダボ”はプレッシャーかかっちゃった。でも1パット祈願で優勝した時に使ったパターを持ってきて良かった」