アマ比嘉4打差6位!V射程


 ◆男子プロゴルフツアー ブリヂストンオープン第2日(21日、千葉・袖ヶ浦CC袖ヶ浦C=7119ヤード、パー71)

 アマの比嘉一貴(21)=東北福祉大3年=が4バーディー、3ボギーの70で回って通算7アンダーとし、首位と4打差の6位。ツアー出場16試合目にして、初めて1ケタ順位で決勝ラウンドに進んだ。谷原秀人(37)=国際スポーツ振興協会=が通算11アンダーで単独首位をキープした。

 V圏内をキープしても、比嘉に笑顔はない。4打差6位の好位置。ラウンド後、東北福祉大ゴルフ部の阿部靖彦監督(54)から「少し笑いなさい」と促されても、表情は晴れない。「10アンダーは行きたかった」。伸ばしきれない内容を悔しがった。

 沖縄・本部高時代から、聖志、優作、藍の宮里3兄弟をプロに育てた父の優さん(70)の指導を受け、自慢のショットを磨いた。目標は米挑戦で、前週の日本オープンでは松山に米ツアーの選手事情などを“直撃取材”した。「松山さんには多くのことを学ばせてもらってます」

 9月下旬にメキシコで世界アマ、2週前には韓国でアジアアマに出場し、疲労はピーク。「失うものはない。どんどん攻めていけたら」。アマのツアーVは11年の松山が最後。身長158センチの逸材は、偉大な先輩の背中を追いかける。(高橋 宏磁)

 ◆比嘉 一貴(ひが・かずき)1995年4月23日、沖縄県生まれ。21歳。10歳から父の影響でゴルフを始める。沖縄・本部高では比嘉真美子の2年後輩。東北福祉大に進学し、2年時の15年7月にはユニバーシアード夏季大会(韓国・光州)で個人で優勝し、団体優勝にも貢献。今年10月の日本オープンでは14位でローアマに。158センチ、65キロ。家族は両親と姉と弟。

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