比嘉、3年ぶり復活Vへ4位浮上!


 ◆女子プロゴルフツアー樋口久子・三菱電機レディス第2日(29日、埼玉・武蔵丘GC、6580ヤード=パー72)

 5位で出た比嘉真美子(ジブラルタ生命)が3バーディー、2ボギーの71で回り、通算3アンダーの4位へ浮上。長らくスランプに苦しみ、2年ぶりの賞金シード獲得へ54位と崖っぷちの23歳が最終日2打差逆転で、3年ぶりのツアー3勝目を狙う。68で回った李知姫(37)=韓国=が、5アンダーの単独首位で今季3勝目となるツアー通算22勝目に王手を掛けた。

 “元スーパールーキー”が、3年ぶりの復活Vを射程に入れた。比嘉は強風の中でアイアンショットがさえ、出だしの1番で1メートル半を沈めてバーディー発進。9番は、残り95ヤードからの第3打を54度のウェッジでピンに当てて30センチにつけて伸ばした。「ナイスプレーだったと思います」と難条件下で自信をにじませた。

 良いイメージの残るコースだ。昨年大会は連続予選落ちを17で止め、54位となった。「思い出しますね。去年は調子が悪くて。ゴルフ場に行くのも嫌で」とドライバーイップスなどで苦悩した日々を振り返った。

 新人だった13年に2勝を挙げて賞金ランク8位。一躍脚光を浴びた後、低迷して昨年は賞金シードも失った。「見えないものを積み重ねて」今夏以降復調して賞金ランク54位。賞金シード圏内の50位とは約308万円差だ。「ようやく近いところで優勝争いができる。一打一打大切にやれれば」と比嘉。3年ぶりの優勝で完全復活を果たす。(榎本 友一)

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