松森、キャディーにボール投げ…あっ!池にポチャリ、ボール替え2罰打


第1Rの18番、松森(右から4人目)が渡したボールが池に落ち、キャディーが池の中に胸までつかり捜索するも見つからず(左から3人目は畑岡、右から2人目は鈴木)

第1Rの18番、松森(右から4人目)が渡したボールが池に落ち、キャディーが池の中に胸までつかり捜索するも見つからず(左から3人目は畑岡、右から2人目は鈴木)

  ◆女子プロゴルフツアー 伊藤園レディス第2日(12日、千葉・グレートアイランドC、6639ヤード、パー72)

 女子ツアーで前代未聞の珍事が連発した。第1ラウンド(R)を73で終えた上原彩子(32)=モスバーガー=が、自身の勘違いによりホールアウト後に「68罰打」を科された。1日のスコアとしては男女を通じて日本ツアー史上最悪となる「141」を記録した。松森彩夏(22)=スターツ=は第1Rの最終18番グリーン上で、キャディーに向かって投げたボールがそのまま池に入った末に紛失。2罰打を科せられる騒ぎもあった。

 声を発した時には手遅れだった。第1Rの最終18番。松森はグリーン上でボールを拾って、マークした。「近くにいたから、ボールを拭いてもらおうと思って」。キャディーに向かってボールを投げたが、下を向いていたキャディーの手に収まることはなかった。そのままグリーンの左サイドに待ち構えている大会名物の池に消えた。

 男性キャディーが水深約1メートルの池に入り、時には顔を水の中に入れて約5分も探したが見つからない。「あんなに池の底が深いと思わなかった。途中で『もうやめて』と言いました」。結局ボールは見つからず、取り替えるしかなかった。ゴルフ規則15―2「取り替えられた球」の違反により、2罰打が科せられた。

 日没のため第1Rが順延となり、この日は15番からプレー再開。17番までは1アンダーでプレーしていたが、この“池ポチャ”で18番がダブルボギーとなって第1Rは73。「いつもの癖で、キャディーの状況を見ずに投げてしまった。自分の不注意です」と苦笑いするしかなかった。

 まさかの珍事に気落ちするかと思われたが、第2Rは3バーディー、1ボギーの70。通算1アンダー36位で予選通過した美人プロは「テレビにも映ってしまった。注意しないといけない」と顔を赤らめていた。

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