谷原、新打法で首位発進!前週予選落ち反省、体も賞金王もブレない


 ◆男子プロゴルフツアー ダンロップフェニックス第1日(17日、宮崎・フェニックスCC=7027ヤード、パー71)

 大会初優勝を狙う谷原秀人(38)=国際スポーツ振興協会=が7バーディー、ボギーなしの7アンダー64。16日に誕生日を迎えたばかりの賞金ランク1位が、H・W・リュー(35)=韓国=と並び、今大会4度目となる首位スタートを決めた。約865万円差の同2位で追う池田勇太(30)=日清食品=は左肩痛に耐えながら3アンダー68で回って4打差13位につけた。

 今大会を含めて今季も残り3試合。大詰めを迎えた賞金王争いで、トップの谷原がロケットスタートだ。7アンダー64。「バンカーに(2ホールで)入れても、1打目をラフに入れてもパーが拾えた。ノーボギーが良かった」

 新打法が、快進撃を呼んだ。夏以降は飛距離アップのため、フットワークと体重移動を意識したスイングに改造。しかし、パワーを追求したことで「ブレ」も大きくなった。前週の三井住友VISA太平洋マスターズでは予選落ち。ミスショットを連発した反省から、今週は「体重移動を少なくした」スイングに修正した。ドライバーのシャフトも先週から1段階ほどやわらかい「S」に変更。「やわらかいシャフトだと振りやすい」。ドライバーショットは方向性が格段に安定した。

 2010~12年大会では3年連続で首位発進を決めたが、3年とも優勝を逃した。「残り3日、(優勝)できるよう頑張ります」。誕生日だった16日は、約15人の関係者が特大のケーキを用意し、祝ってくれた。今大会初Vをつかんで初の賞金王へ前進し「チーム谷原」も喜ばせたい。(高橋 宏磁)

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