プロ19年目の岩本高志、第1シード圏へ4週連続強行出場中…大学同期は元広島・黒田


1番、ティーショットを放つ岩本

1番、ティーショットを放つ岩本

 ◆男子プロゴルフツアー カシオワールドオープン第1日(24日、高知・Kochi黒潮CC=7315ヤード、パー72)

 プロ19年目の岩本高志(K’S GOLF LOUNGE)が3バーディー、ボギーなしの3アンダー69で回り、首位と1打差2位の好発進。賞金ランク63位につけ41歳で初の賞金シード獲得は確実だが、来季ほぼ全試合に出場できる第1シード圏ギリギリだ。68をマークした正岡竜二(33)=グランデュール=が単独首位に立った。

 風向きが刻々と変わる難しい条件下で、手負いの41歳が歯を食いしばってリーダーボードを駆け上がった。岩本は7、12番で1メートルにつけてバーディー。9番は右手前カラーからパターで沈めて伸ばした。「もう本当にナイスプレーだと思います。決めたことだけをしっかり徹底してやろうと思った」と目尻を下げた。

 過去の賞金ランクは01年の117位が最高だ。今季は7月のダンロップ・スリクソン福島オープンで自己最高の2位に入るなど3戦でトップ10入り。だが、11月初めから両アキレスけん炎に苦しむ。「歩くのも痛くて」痛み止めの薬を服用。医師には休養を勧められたが第1シードの当落線上におり、テーピングをして4週連続で強行出場中だ。

 専大ゴルフ部出身。大学の同期には今季限りで引退したプロ野球・広島の黒田博樹投手(41)がいた。面識はないが「向こうは当時からスーパースターでした。僕は阪神ファンですけど憧れています」。満身創痍(そうい)で力投を続けた黒田の男気に刺激を受けてきた。「僕も両肘も痛いし、いつまでできるか」。遅咲きの41歳は、現役に終止符を打った同級生に負けじと力を振り絞る。(榎本 友一)

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