大山志保、史上初メジャー同一大会3勝へ首位と6差6位浮上


 ◆報知新聞社後援 女子プロゴルフツアー・今季メジャー最終戦 LPGAツアー選手権リコー杯第2日(25日・宮崎CC=6448ヤード、パー72)

 今大会過去2勝の大山志保(39)=大和ハウス工業=が3バーディー、1ボギーの70で回って通算1アンダーとし、首位と6打差6位に浮上した。1988年のツアー制度施行後、メジャーで同一大会を3勝した選手はいない。地元・宮崎でツアー史上初の快挙達成を狙う。首位は通算7アンダーの申ジエ(28)=スリーボンド=。首位で出た渡辺彩香(23)=大東建託=は4打差3位に後退。

 最終18番、1・5メートルのパーパット。真ん中からカップに沈めた大山は、小刻みに何度もガッツポーズを繰り返した。リオ五輪女子ゴルフを中継したテレビ局が「五木ひろしガッツ」と紹介し、似ていると話題にもなった力強いポーズ。6位浮上に「まだまだ行けると思います」と上を見据えた。

 結果を残そうと必死だ。五輪前から首痛に悩まされた上、得意のパットが絶不調に。初めて挑んだ大舞台で42位に終わった。「たくさん悩んで、たくさん泣いた」。何度も試行錯誤を繰り返し、パットがようやく復調。「パターを打つのが楽しみになってきた」と手応えをつかんでいる。

 05、13年で勝つなどコースとの相性はいい。39歳186日で勝てば、大会最年長優勝記録(02年大会・高又順で38歳218日)を更新する。ツアー制後、メジャーの同一大会で3勝すれば史上初。「地元・宮崎での試合ですし、一番勝ちたい試合」。連日のように詰めかける応援団の声援も、快挙達成の後押しとなる。(高橋 宏磁)

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