勇太、雨天中止V!今季3勝、日本シリーズで賞金王決める


優勝副賞の車の前でポーズをとる池田勇太

優勝副賞の車の前でポーズをとる池田勇太

 ◆男子プロゴルフツアー カシオワールドオープン最終日(27日、高知・Kochi黒潮CC=7315ヤード、パー72)

 悪天候で最終ラウンドが中止となり、第3日終了時点で通算13アンダーの単独首位だった賞金ランクトップの池田勇太(30)=日清食品=が、今季3勝目、通算16勝目を飾った。賞金ランク2位の谷原秀人(38)=国際スポーツ振興協会=は7位にとどまり、2人の差は前週までの472万円から3076万6429円に開いた。賞金王争いの決着は最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップ(12月1日開幕・東京よみうりCC、報知新聞社主催)に持ち越された。

 賞金王争いは雨で“水入り”となった。池田は今季3勝目にも「ちょっと残念で、やりきれない気持ち」と喜びは控えめだったが、優勝賞金3000万円(競技が54ホールに短縮されて賞金加算は75%)を上積み。谷原との差を3000万円以上も引き離した。

 決着の舞台は最終戦の日本シリーズだ。池田が3人までの2位タイあるいは単独3位以上に入るか谷原が優勝を逃せば、賞金王が決定する。初の栄冠は目前だが「賞金王は後からついてくる結果。とにかく日本シリーズを優勝で飾れるように戦う」と手綱を締めた。

 優勝賞金4000万円の日本シリーズで優勝すれば、男子最高の伊澤利光の2億1793万4583円(01年度)、さらに女子最高のイ・ボミの2億3049万7057円(15年度)を抜き、男女ツアー通じて史上最高の2億3749万7703円となる。2億円突破も男子史上4人目(5度目)の快挙だが「あまりこだわらない。(賞金ランクで)上に立てればいい」と強調。9月のANAオープン以来10戦中5戦で2位。「ずっと2位でたまっていたものが少し楽になって来週に行ける」と切り替えた。

 前週1位だったバーディー率(4・32)に加え、平均ストローク(69・61)、平均パット(1・7208)でも1位に浮上した。坂井恵キャディーと組んだ試合は3戦中2勝と「驚異的」(池田)な勝率。勝利の女神の後押しも受け、日本シリーズで優勝と賞金王を奪う。(勝田 成紀)

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