日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は20日、LPGAアワード2016を東京・千代田区のザ・キャピトルホテル東急で開いた。今季ツアーやステップアップツアーで優勝した選手や関係者ら約400人が詰めかけ、華やかな雰囲気の中、盛大に行われた。
2年連続で賞金女王となった韓国のイ・ボミ(28)=延田グループ=が「年間最優秀選手賞」、「賞金ランク1位」、「平均ストローク1位」、「LPGA SHISEIDO Beauty of the Year」、「メディア賞ベストショット部門」で史上最多の5冠を獲得した。ピンク色の民族衣装に身を包んだ“キャンディー・スマイル”は、幸せそうな笑みを振りまいた。2年連続の年間最優秀選手賞で、約900万円相当の高級車ベンツを手に入れたが「去年頂いた車は会社にあります。(ベンツを優勝の副賞などを含めて)何台もらったんですか私?(笑い) まだ免許が取れていないので、引退したら運転したいです。お母さんがいつも運転してくれています」と最愛の母に感謝した。
「新人賞」は7月の大東建託・いい部屋ネットレディスで初優勝した、ささきしょうこ(20)=日本触媒=が受賞。色鮮やかな振り袖に身を包み「人生で一度の賞なのでとても光栄です」と目尻を下げた。
「敢闘賞」は10月のメジャー、日本女子オープンをアマチュアで史上初めて制した畑岡奈紗(17)=茨城・ルネサンス高3年=が受賞。ばっちりメークにドレス姿で、LPGAの小林浩美会長(53)から盾を受け取った。「今までで一番充実した1年になりました。周りの方への感謝を忘れずにたくさん勝てるプロになりたいです」と目を輝かせた。
「メディア賞ベストコメント部門」は、5月のサイバーエージェントレディスで史上4番目の年長初優勝を飾った福嶋浩子(39)=フリー=の「(優勝が)まぐれだったと言われたくはない。今週の試合に出場した私以外の107人に対し恥ずかしくないプレーヤーになりたい」が受賞。会場内でのサプライズ発表に「ただただ驚いています。思ったままに言った言葉です。来年も私らしくコツコツ頑張っていきたいです」と満面の笑み。ツアー通算24勝の姉・晃子(43)に続く、ツアー史上初の姉妹Vという歴史的な勝利でもあった。
「ティーチャー・オブ・ザ・イヤー」、「ゴルフビジネス賞」、「特別賞」の3賞は該当者なしだった。