松山、30センチベタピン2万人大興奮!名物16番で「ショット・オブ・ザ・デー」


 ◆米男子プロゴルフツアー フェニックス・オープン第3日(4日、米アリゾナ州TPCスコッツデール)

 1打差の3位で出た昨年覇者の松山英樹(24)=LEXUS=は6バーディー、3ボギーの68で回り、通算12アンダーで首位と4打差の3位となった。特設スタンドがある名物の16番パー3では、ピン手前30センチに寄せるスーパーショットでバーディーを奪い、優勝争いに残った。最終日に4打差を逆転した経験はないものの“自分超え”で日本男子単独最多の米ツアー4勝目を狙う。安秉勲(アン・ビョンフン、25)=韓国=が65と伸ばし、16アンダーで首位を守った。

 約2万人収容の特設スタンドが、前回覇者のスーパーショットに興奮のるつぼと化した。ティーグラウンドが手前に出された129ヤードの16番パー3。松山がウェッジで放ったティーショットはスピンがかかり、ピン手前30センチにピタリ。米ツアー公式サイトの「ショット・オブ・ザ・デー」に選出された“ベタピン”の一打に、観客は総立ちで祝福。指笛と割れんばかりの歓声が鳴り響いた。

 普段は冷静な松山も「いいショットが打てて良かった」と自画自賛し、同組のマット・クーチャー(38)とグータッチ。バーディーパットを難なく沈めると、スタンドにボールを投げ入れた。

 史上最多20万4906人のギャラリーが詰めかけた。16番はティーからグリーンまで周囲を取り囲むように観客席が設置され“ザ・スタジアム”の愛称で大会の名物となっている。松山は通算15ラウンド目で3度目、今大会で初のバーディーを奪い、優勝争いに残った。

 「ティーショット、パット、アプローチが足を引っ張っている」と振り返った第3日は68で、順位は3位で変わらず首位との差は4打となったが、2連覇を狙える位置につけた。トップの安は欧州ツアーでの1勝はあるが、米ツアーでは未勝利。1打差2位のマーティン・レアド(34)は米ツアー3勝も世界ランクは143位で、同5位で出場選手最上位の松山にとって“射程圏”といえそうだ。

 最終日の逆転劇は、昨年大会の3打差2位からが自身最大で、これまで4打差を逆転した経験は国内を含めても、まだない。だが、昨年大会以前は日米合わせて3度あった2打差逆転が最大。自ら壁を打ち破ってきた実績に加え、過去4位、2位、優勝と世界一相性のいいコースの強みもある。

 逆転Vなら、丸山茂樹(47)と自身を超える日本男子単独最多の米ツアー4勝目を達成。史上6人目の連覇、米ツアーの日本人では1987~88年、サンディエゴ・イナモリクラシックの岡本綾子(65)以来2人目の同一大会連覇の快挙となる。「勝つにはビッグスコアが必要。簡単じゃないけど18ホール、いいプレーができれば」と逆転を見据えた。

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