◆米女子プロゴルフツアー ISPSハンダ女子オーストラリア・オープン第2日(17日、豪州・ロイヤルアデレードGC=6681ヤード、パー73)
81位で出た畑岡奈紗(18)=森ビル=は1イーグル、5バーディー、2ボギーの68で回り、通算4アンダーで首位と5打差の20位に急浮上。日米のプロツアー自己最多の“61人抜き”で、米ツアー2戦目で初の予選突破を果たした。昨年覇者の野村敏京(24)=フリー=は69で回り、2アンダーで99位から39位に。サラジェーン・スミス(32)=豪州=が9アンダーで単独首位。
畑岡が好条件下で猛チャージを決めた。5つ伸ばして一気に日本人トップの20位に浮上。日米ツアーで自己最多の“61人抜き”だ。プロ転向後、米ツアー2戦目で初の予選突破に「通過は第一目標だったので良かった」と胸をなで下ろした。
前半11番のバーディーでリズムに乗ると、17番パー5で2オンに成功。「奥に外すのは悪くない」と約8メートルのパットを強気に打って、会心のイーグルを奪った。後半の1番でボギーをたたいたが「悔いのないように」と気持ちを切らさず、3番以降で3バーディーを重ねた。比較的風の弱い午前スタートだったことも味方し「昨日よりもショットが安定していて、チャンスをたくさんつくれた」と第1打でフェアウェーを外したのは1度だけ。正確なドライバーショットを連発すると、パット数も26と小技も好調。「緊張していた」という言葉とは裏腹に、堂々としたラウンドを披露した。
上位陣は大きく伸びておらず、順位を上げるチャンスがある。「次の目標はトップ10。気持ちを引き締めて最後まで精いっぱい頑張りたい」と意欲的だった。