いよいよ今日から、ニュージーランドオープンがここ南島のリゾート地、クイーンズタウンで開催されます(この原稿が載る頃にはトーナメントも終わってるかと思いますが…)。このNZオープンの1番の特徴は、世界でも珍しい、プロアマ形式で開催されるナショナルオープンだということでしょう。そのため、公式ウェブサイトには、プロ達とペアを組んでプレーをする著名人の名前が、ずらりと並んでいます。お土地柄、元クリケットやラグビーの有名選手が多いのですが、その中に、なんと今年は元巨人軍の桑田真澄さんの名前があります。ハンデ6なんですね、桑田さん。組み合わせ表を見ると、桑田さんは武藤俊憲選手とペアを組むそうです。そう、このNZオープンはジャパンツアーとも提携しているので、日本からも多くのプロがエントリーしているんです。更には、先日、アジアツアーとの提携も発表になりましたから、このニュージーランドオープンはこれからもっともっと国際色豊かに盛り上がっていくと思います。
さて、実はこのNZオープンへの最後の出場枠をかけたマンデートーナメントにうちの一磨(15歳)が今年も挑戦しました。
最終予選会の開催コースはクイーンズタウンから1時間ほどのクロムウェルGC。セントラルオタゴの山並みに囲まれた、ウッドランドとリンクス両方の要素を併せ持つコースで、グレッグ・ターナーがデザインしたアンジュレーション豊富なグリーンが特徴です。残されたNZオープンへの出場枠は3、エントリー数はプロアマ合わせて37人、当然ながら一磨が今年も最年少です。
ニュージーランド国内での遠征では、我が家は「ビレット」にお世話になっています。アメリカで言うところのプライベートハウジングですね。ニュージーランドやオーストラリアでは、トーナメントを開催するクラブが、遠征してくるプレーヤーのためにホームステイ先を用意してくれることがあるんです(無い時もありますが)。日本の感覚だと「えっ、見ず知らずの人の家にいきなり行って泊まるの!?」という感じですよね。我が家も、桃花の初めてのビレットの時には「さぁ、行ってこい!」と送り出したはいいものの心配でウロウロ、一緒に行った方が気が楽、なんて感じでしたけど、ステイするのは開催クラブ側お墨付きのクラブメンバーですし、子供達が言うには、ホストファミリーは皆親切で食事も美味しいし、かなり居心地が良いそう。とはいえ、お世話になる側もお手伝いをしたり、ゴルフ談義をしたりと、何かしらを「提供する」のが良いようです。まあそれも暗黙の了解といったところなんでしょうけど、この辺りの感覚は日本人だとわりと理解できるんじゃないでしょうか。
なのでここ最近は、息子を家から空港まで送っていき「じゃあなー、頑張れよぉ~」といった感じ。自分1人で遠征に行くようになり、遠方のトーナメントに親が付き添うことも無くなっていたんです。
去年、一磨がマグレで一次予選を通過した際は、このビレットを利用して1人でクロムウェルまで行かせたのですが、この1年でだいぶ飛距離も延びてきたし、トーナメントでの経験値も上がってきたし、もしかしたら今年はその足でクイーンズタウンまで行けるかも!?。なーんていう期待もあり(ほんの少~しだけね)、久しぶりに家族旅行を兼ねて、車にカヤックを積んで遠征してきましたので、ニュージーランド南島の雄大な景色を写真でお楽しみください。
ちなみに、トーナメント中の写真はありません。当日、親の方は、コースで一磨を降ろしたその足で湖まで出掛け、カヤック漕いでリフレッシュに勤めておりましたもので(笑)。
◆小堀亮三
1966年生まれ、神奈川県出身。中央大学仏文科を3か月で中退後、オフロードバイクのレースに参戦するために単身渡米、その後10年に渡り住み続けることとなる。UCSD卒業(カリフォルニア大学サンディエゴ校)。ニュージーランドの広大なオフロードトレイルライディングに魅せられ、2007年、妻、娘(当時8歳)、息子(当時5歳)の家族4人でニュージーランドへ移住し1年と半年後に永住権を取得。ふとしたきっかけでニュージーランドがゴルフ天国であることにも気づき、自身もどっぷりとはまり腰を痛めることに。今はゴルフに熱中する子ども達をサポートするかたわら、ジュニアゴルフNZを運営。
職歴 オフロードバイク業界でイベント企画運営をメインに輸入卸売、コラム執筆等、多岐に渡り30年。が、ゴルフに熱中する子ども達の影響と数々の幸運な出会いにより、一念発起、50歳でジュニアゴルフNZを開業する。現在はバイクとゴルフ2足の草鞋を履き、日本とニュージーランドを行ったり来たりの生活を送っている。
活動拠点 ニュージーランドでは南島のランギオラ。日本では群馬県の浅間高原、北軽井沢
趣味 家庭菜園とブログの更新(http://juniorgolfnewzealand.blog.jp)