◆女子プロゴルフツアー ヨコハマタイヤ PRGRレディス第1日(10日、高知・土佐CC)
昨年7月にツアー初勝利を挙げた葭葉ルミ(23)=富士住建=が4バーディー、1ボギーの69で回り、3アンダーで首位と4打差の4位で好発進した。総合契約を結んでいたナイキのゴルフ用具事業撤退を受け、昨年末からドライバーをクレイジー社に変更。不幸中の幸いで飛ばし屋に転向し、最終日にバーステーVを狙う。青木瀬令奈(24)=三和シヤッター工業=が7アンダーで単独首位。
ボギー直後の4番。葭葉のドライバーショットは約280ヤード転がり、第2打で7メートルにつけてバーディー。3アンダーの4位発進に「飛んでましたね」とすがすがしく笑った。
昨年、総合契約を結んでいたナイキがゴルフ事業から撤退。クラブ変更を余儀なくされた葭葉は、フリー契約でオフに5本ほどのドライバーをテストした。最終的に「クレイジー」を選び「学生時代にアルバイトをしていたので、試打する機会をもらった。もっと距離が欲しかった」と年内に使用を決めた。オフのトレーニングやスイング改造もあり、ヘッドスピードが毎秒42メートルから同46メートルにアップ。前週は、4日間のドライバー平均飛距離が全体1位の262・13ヤードをマークするなど、飛ばし屋へと変貌した。
昨年大会では3月12日の誕生日だった2日目に試合中の転倒で右足首を骨折。最悪の気分を味わったが、今年は最終日に24歳となる。「誕生日ウィークなので、最終日は楽しく終わりたい」。昨年7月以来の通算2勝目で最高の日に変える。(浜田 洋平)