◆米男子プロゴルフツアー 世界選手権シリーズ デル・マッチプレー第3日(24日、米テキサス州オースティンCC)
1次リーグ(L)最終戦が行われ、松山英樹(25)=LEXUS=はルイ・ウェストヘーゼン(南アフリカ)に6アンド4と大敗した。海外メジャー今季初戦、マスターズ(4月6日開幕・米ジョージア州オーガスタナショナルGC)前最後の試合でショットに不安を残した。谷原秀人(38)=国際スポーツ振興協会=は池田勇太(31)=フリー=に3アンド1で勝って2勝1分けで決勝トーナメントに進出した。池田は1分け2敗で敗退。世界ランク60位の谷原は、25日の1回戦で同16位のポール・ケーシー(英国)と対戦する。
初制覇に燃える夢舞台に向け、復調のきっかけはつかめなかった。得意のショットが乱調の松山は9番の時点で5ダウン。最大の目標とするマスターズ前の最後の実戦を惨敗で終えた。「お疲れさまでしたという感じ。収穫? なし」と言葉の端々に焦燥感がにじむ。
前日までに1次L敗退が決まっていたが「勝つ気持ち」で臨んだ一戦。1番で残り102ヤードを3メートルにつけ、バーディーで先手を取った。だが風が弱く、水気を含んだ軟らかいグリーンでショットを次々とピンに絡めた相手に対し、パーオンがやっとの内容では太刀打ちできず。12番では第2打を2日続けて池に入れるなど、生命線のショットが不調だ。連日、練習場で時間をかけて修正に努めてきたが「(復調の兆しが)あったら、こんなにぼろ負けはしない」と吐き捨てるように言った。
世界ランクは自己最高の4位。日本人初の海外メジャー制覇へ最も優勝の期待が大きい中で臨むマスターズの開幕は、13日後に迫っている。不安を問われると「なかったらやばいでしょ。期待はゼロ。どうにかします。1週間あってよかったです。どうにもならなかったら仕方がない」と苦しい胸中を言葉にした。