彩香、またまたV逸!首位タイから16番痛恨ダボ


 ◆女子プロゴルフツアー ヤマハレディース最終日(2日、静岡・葛城GC山名C)

 2打差2位から出た地元・静岡出身の渡辺彩香(23)=大東建託=は7バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの69と伸ばしたが、通算8アンダーで1打及ばず、15年11月以来の通算4勝目はならなかった。首位タイで迎えた16番パー4のダブルボギーで後退。今季から日本に参戦する韓国のイ・ミニョン(25)=Hanwha=が9アンダーで逃げ切り、初優勝。

 地元で大勢のギャラリーを引き連れ、逆転への舞台は整っていた。15番のバーディーで、同組のイ・ミニョンと並んで迎えた16番。渡辺が右ラフから58度ウェッジで放った80ヤードの第3打。ボールはピン手前50センチ地点に着弾したが、バックスピンがかかり砲台グリーンの下へ。痛恨のダボ。最終18番でバーディーを取り返し1打差に迫ったものの、時すでに遅しだった。

 最終日に5打差を逆転し制した2年前の再現はならず「あそこまで(スピンで)戻るというのは。悔しい」と痛恨の一打に顔をしかめた。3週連続でV争いも2、6、2位とあと一歩。この日は「前の2週、オレンジで(スコアを)伸ばせなかったので2番目に好きな青で」と静岡の海をイメージさせる鮮やかな勝負服で臨んだが、三度目の正直はならなかった。

 「相手(イ)も伸ばせてないだけに残念」。初日首位に立った大会の成績は9戦1勝と課題が残った。「早く勝ちたい」と1年5か月ぶり勝利を欲する23歳は「こうやって一つずつ勉強していけばたくさん勝てる時が来る。信じてやるだけ」と自身に言い聞かせた。(岩原 正幸)

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