国内開幕戦を翌日に控え笑顔を見せながらラウンドする重永
重永亜斗夢（２８）＝ホームテック＝が悲願の初優勝に挑む。１４年に初シードを獲得してから４シーズン目。賞金ランクは６５位→４６位→４０位と順調にステップアップしており「そろそろ優勝といきたいですね」と意気込んだ。
昨年大会初日の１４日、故郷の熊本が大地震に見舞われた。「１年って早い。今でも仮設住宅に住んでいる人がいるし、亡くなった方もいる。僕らができるのは少しでもいい成績を残して、地元の皆さんにいい報告をすることです」と神妙な面持ち。菊陽町の自宅は落ち着きを取り戻しつつあるが「子供たちが敏感になっている。ちょっと揺れると『地震だ』って言うんです」と話した。
約１か月ほど前に寝違えて首を痛め、花粉症などもあり状態は万全ではない。それでも「成績を残せているのでコースとの相性はいいと思います」と前を向いた。
１３年大会初日で首位発進し、昨年大会は２度目の最終日最終組で優勝争いを繰り広げて４位に食い込んだ。故郷への強い思いを胸に、勝負の１年が始まる。