深堀圭一郎「生涯獲得賞金25位以内」シード権行使し勝負のシーズンへ


プロアマ戦に出場した深掘は、同組のアマチュアがバーディーを決め喜ぶ(カメラ・谷口 健二)

 ツアー通算8勝で、50歳となる来季からはシニアツアー参戦も視野に入れている深堀圭一郎(48)=フォーラムエンジニアリング=は、契約するキャロウェイ社製の新兵器を携えて「生涯獲得賞金25位以内」(8億642万5356円で21位)のシード権を行使した勝負のシーズンに臨む。

 昨季は両ひじ痛などもあり22試合出場で28位が最高。賞金ランクは102位に終わり、4年連続で維持してきた賞金シードを失った。例年、オフに行っていた合宿を米ロサンゼルスからハワイに変更。温暖な南の島で横田真一、近藤共弘らと一緒にラウンドを多めにこなした。「クラブをどう変えていくかを考えて」と、アイアンは2~3セットを持ち込んで「満足のいくクラブ選びができた」と胸を張る。

 端正なマスクのナイスミドルは、新ドライバーの「GBB EPIC サブゼロ」を投入する。「昨年テストした時の数字も良くて振りやすくて、初速と打感が素晴らしく本当に落ち着いた。飛距離も安定して出てますね」と頼もしげにクラブを見つめた。ボールは4ピース構造のウレタン「クロムソフトX」だ。「初速が上がって打感がすごく良くなった。アプローチも止まるし、向かい風の中でも高さも出る。すごく満足しています」とうなずいた。

 ここ数年は両ひじの痛みに悩まされてきたが、新たな治療器具を導入。昨年8月からは専属トレーナーとも契約し、体調面は快方に向かっている。「レギュラーツアーで1年間きちんと戦いたい気持ちが強い。結果を求められる仕事なので今年は頑張りたい。しっかりと4日間戦って、何かを感じられるゴルフをして、1年でも長くゴルフができるように準備を整えたい」と再起をかける。

 ◆深堀 圭一郎(ふかぼり・けいいちろう)1968年10月9日、東京・北区生まれ。48歳。11歳でゴルフを始め、明大卒業後の92年春のプロテストに一発合格。03年の日本オープンなど通算8勝。07、10年には選手会長を務めた。173センチ、68キロ。家族は元TBSアナウンサーの晶子夫人(旧姓・進藤)と1女。

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