ビリケン藤本、国内開幕戦2位「子供たちに優勝するところ見せたい」


9番、バーディーパットを沈めガッツポーズする藤本佳則

9番、バーディーパットを沈めガッツポーズする藤本佳則

 ◆男子プロゴルフツアー 東建ホームメイトカップ最終日(16日、三重・東建多度CC名古屋)

 7位から出た藤本佳則(27)=国際スポーツ振興協会=が6バーディー、ボギーなし、65の猛チャージで通算14アンダーの2位。前半を30で回り9番で首位に立つも終盤に逆転を許した。13年10月以来の通算3勝目は逃したが、今季こそパパ初Vをつかみ取る。68で回り16アンダーとした中国の梁津萬(38)=本間ゴルフ=が2年ぶりの通算2勝目。

 藤本は5バーディーを量産した前半から一転、後半は12番で奪っただけにとどまり、14番以降に3つ伸ばした梁に逆転を許した。「後半は難しかった。なかなか入らないですね」と苦笑い。13年10月の優勝以降、今回で実に6度目の2位だ。

 14年1月に結婚し、2歳と1歳の男児のパパになったが優勝から遠ざかり、大会中も「早いとこ1勝」と繰り返した。昨季は2度の5位が最高位で、賞金ランクもプロ入り5年間で最低の15位。オフは一時期、左肩の炎症になるほど「筋トレで追い込んで」4季ぶりのVに懸けていた。

 それでも国内開幕戦で追い上げての2位に「4日間ショットが良く、何も言うことない」と手応え。自宅で待つ家族に吉報は届けられなかったが「早く子供たちに優勝するところを見せたい」と切り替えた。(岩原 正幸)

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