ジャンボ83、青木85…同組レジェンドともに出遅れ


17番、尾崎将司(左)、星野陸也(右から2人目)が見る中ティーショットを放つ青木功

17番、尾崎将司(左)、星野陸也(右から2人目)が見る中ティーショットを放つ青木功

 ◆男子プロゴルフツアー 中日クラウンズ第1日(27日、愛知・名古屋GC和合C)

 約5年ぶりの同組対決となった、注目のレジェンド2人は大きく出遅れた。風の強まった昼前のスタートでもあり、ツアー通算94勝の尾崎将司(70)は6ボギー、2ダブルボギー、1トリプルボギーの13オーバー、83で103位。日本ゴルフツアー機構(JGTO)の青木功会長(74)は8ボギー、2ダブルボギー、1トリプルボギーの15オーバー、85で104位。1999年のJGTO発足後では2人の同組対決は11度目で、スコアではジャンボの9勝2敗となった。

 ジャンボは「今日は何もないよ。何も言うことはない。若い人間(同組の20歳の星野陸也)に、恥ずかしいプレーを見せただけで残念でしょうがない」と悔しがった。4番で3パットのボギー、7番は3パットでダブルボギーと前半はグリーン上で苦戦した。「ここはズルズルといきやすいコースだからね。自分の気持ちが折れたら簡単にスコアは崩れてしまうよ。そりゃあ、プロだから良いショットはあるよ。でも、悪いショットの方が多いよ」と首を傾げた。

 前日までコースに姿を見せず。体調について聞かれると「体はどうってことないよ」と即答。「青木のおっさんはどうでもいいけど、粋が良い若い選手(星野陸)に、少しでも片鱗を見せたいと思ってやった訳だから。それができなかったのが、俺としては屈辱の限りだよ」と報道陣に言い残し、足早に車に乗り込んでコースを後にした。

 一方の青木はアプローチミスから、3番でトリプルボギー。4、5番もアプローチミスでボギーとらしくないプレーが見られた。「(年齢以下のスコアで回る)エージシュートをやろうと思ったけど、駄目だった。思っている以上に、自分の体が動かない」と肩を落とした。

 それでも、昨年大会で自身が作った最年長ツアー出場記録を74歳239日に更新。ホールアウト後、記念のトロフィーを受け取ると「去年は9ホール(右足痛で棄権)で終わっちゃったけど、今年は18ホール回ったから。36ホールやるからね」と予選通過は絶望的だが、第2ラウンドも出場に向けて意欲を見せた。

 昨年大会初日の約1・5倍の3221人のギャラリーが詰めかけた。開幕前日に「最後になるかも」と青木が話したAO同組対決。この日最多のギャラリーが2人を追い続け、好アプローチなど要所で見せたレジェンドの熟練の技に、大歓声が鳴り響いていた。

最新のカテゴリー記事