池田勇太、谷原秀人がジュニア日本代表にエール「自信を持って」


トヨタジュニアワールドカップの記者会見に出席した男女日本代表選手

トヨタジュニアワールドカップの記者会見に出席した男女日本代表選手

 ジュニアゴルフの国別対抗世界選手権「トヨタ・ジュニアワールドカップ2017 Supported by JAL」(6月13~16日、愛知・中京GC石野C、報知新聞社後援)に出場する日本代表男女7選手が15日、都内で会見を行った。

 大学生を除く18歳以下で、世界6大陸65を超える国と地域での予選を勝ち抜いた計24か国(男子15、女子9)のジュニア代表が、72ホール(男子は6843ヤード、パー71・女子は6130ヤード、パー72)のストロークプレーで個人戦と団体戦で世界一の座を争う。

 男子日本代表は三田真広(15)=代々木高1年=、植木祥多(17)=埼玉栄高3年=、米沢蓮(17)=盛岡中央高3年=、関藤侑嗣(17)=広島国際学院高3年=の4人。女子日本代表は西村優菜(16)=2年=、佐渡山理莉(17)=名護高2年=、古江彩佳(16)=滝川二高2年=の3人。チームを率いるのは、15年大会で男女日本代表を優勝へと導いた橋田源太郎監督だ。「今年の男子は、3人の3年生など団体戦での戦い方を熟知した選手を選びました。ずば抜けた力量の選手はいないが、4日間アンダーパーで回れれば、(王座奪還の)活路を見い出せると期待しています。女子は3人ともアマチュアの日本代表。十分優勝できる可能性があると思います。4日間通算で、14アンダーから20アンダーくらいを出してくれたら、チャンスあると思っています」と期待を寄せた。

 昨年大会の団体戦で日本は男子が8位、女子は2位。今大会の日本勢で唯一、2年連続出場となる佐渡山は昨年の女子個人戦3位で「去年はチーム最年少で、自分のことで精いっぱいだった。今年は団体、個人戦ともに優勝できるように頑張りたいです」と意気込んだ。「雰囲気に飲まれずに、自分の力を発揮できるように頑張りたい」と西村。古江も「チーム皆で楽しみながら、笑顔で頑張れたら」とほほ笑んだ。

 男子は全員が初出場。関藤は「一致団結して世界一を目指したい」と表情を引き締めた。米沢は「個人戦、団体戦とも優勝を目標として頑張ります」と闘志を燃やした。植木は「ドライバーのティーショットの正確性を見て欲しい。真っ直ぐ飛ばしたいです」と平均285ヤードの飛距離を武器に世界に挑む。男女通じて唯一の1年生、身長178センチの三田は「ショットの精度に自信があるので、しっかりとグリーンをとらえてスコアを作っていけたら」とうなずいた。

 今年で第25回となる歴史と伝統を持つ大会。かつて松山英樹や小平智、薗田峻輔や池田勇太、宮里優作や谷原秀人、今田竜二らプロとして世界舞台で活躍するそうそうたるメンバーが出場した大会だ。112年ぶりに正式競技に復活した昨夏のリオ五輪には、金メダルのジャスティン・ローズ(英国)、銀メダルのヘンリク・ステンソン(スウェーデン)ら16人もの大会OBが出場した。

 会見の中で、昨季の日本ツアー賞金王の池田、賞金ランク2位の谷原の2人からのビデオメッセージも披露された。高校3年の03年大会に出場して個人戦優勝&団体戦2位となった池田は「しっかりとした成績を残せたのは、今の自信にもつながっている。アマチュアの日本人のレベルは全体的に上がってきていると感じています。日本代表としてホームで、団体優勝を目指してチーム一丸となって戦ってもらいたい。海外の色んな選手の技術を盗みながら、自信を持って戦って下さい」とエールを送った。

 一方、95年大会に出場した1児のパパ・谷原は「初めて世界の選手たちと戦って、ドキドキ緊張した記憶がありますね。プロになってからたまに、(当時の)思い出話として(海外の選手たちと)交流をしたりということもあった。どこの舞台に立っても役に立つ友達をたくさん作って、楽しんでもらえたらなと思います」と優しい言葉を贈っていた。

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