◆女子プロゴルフツアー 中京テレビ・ブリヂストンレディス第1日(19日、愛知・中京GC石野C)
史上初のアマチュア2勝目を狙う勝みなみ(18)が4バーディー、ボギーなしの4アンダー68で回り、首位と5打差で今季8戦目で最高の6位発進。勝ってプロ転向なら、24日から行われるプロテスト2次予選を免除される。ピンチでも楽しむポジティブ思考で3年ぶりVに向かう。大会コースレコードタイの63をマークした岡山絵里(20)=ニトリ=が9アンダーで首位。
笑顔のラウンドが勝の好調さを物語っていた。今季初の60台となる68を出し「試練が何個かあったけど、一つ一つ楽しくできた」。1番で第1打を左に曲げたが4メートルを沈めてパー。4つのバーディーを取って迎えた17番でも3メートルのパーパットをねじ込んだ。
楽しく、粘れた。きっかけはキャディーの母・久美さん(50)の「楽しくやらないと損だよ」という言葉だ。高1の14年4月に15歳293日でツアー最年少Vを挙げて以降、「高校生のうちに2勝目をしたいと追いつめすぎた。去年、おととし、落ち込んで悩んでいた」と振り返る。
今大会に勝てば史上初のアマ2勝目で即プロ転向する意向で、24日からのプロテストが免除される。「そうなったらいい」と逆転を見据えながらも「なるようにしかならない。気楽な気持ちでいる」と自然体を強調。一回り成長したメンタルで快挙に挑む。(岩原 正幸)