激戦の日本シリーズ こんなのはじめてだ! 武藤一彦スペシャル


  優勝争いに27人がひしめく大激戦。日本シリーズは史上初めての大混戦だ。優勝のチャンスは首位から8打差以内の27人にチャンスがある。

 

武藤さん15日の第2ラウンド、シリーズは前半36ホールを終え首位に宮里勇作、宮本勝昌ら3人が並び、首位スタートの小田孔明が4位、石川遼が3つスコアを伸ばして6位へと急浮上してきた。日本ツアー最終戦の今大会、賞金王争いも激烈、首位小田を追い、逆転賞金王にチャンスの岩田寛は首位から4打差の15位、藤田寛之は6打差18位、さらに近藤共弘は7打差の20位だ。誰が勝ってもおかしくない、これほどはっきり誰にもチャンスがある、ということの驚きすらある。大会を50年にわたって取材してきたがこんなのはじめてだ~あ。

 

 首位から27人にチャンスの根拠は、マスターズに残る予選カット方式の首位から10打以内は決勝ラウンド進出とする、伝統の10ストロークルールによる。

世界のメジャー大会では、というまでもなくマスターズはじめ、日本オープンなど少数の大会に残る10ストロークルールである。全英オープンなどにもこのルールがあったが、出場者の多さに加えレベルが拮抗すると、予選通過ラインに大量にひしめき、かつて全英オープンで150人中、130人余が決勝進出、予選の意味がなくなって以来、多くの大会で、廃止されたいきさつがある。日本シリーズは予選カットのない王者だけの争いだから、関係ないのだが、史上まれにみる激戦に、つい興奮を抑えきれない。

 

 下位に目を移すとこんなに面白い、見ものはない。15位の岩田寛はわずか5打。現在世界ランキング60位。勝てば50位以内が見えて来年のマスターズ出場が現実になる。「藤田は18位だからちょっとむづかしいかなあ」と見る向きにもその差、わずかに6ストローク。「たった6打ですものね、これだけよくないゴルフをしていて差が開いてない。ラッキーといえるのでしょうね。3日目がたのしみですね」とほくそ笑むのを見ているとあるある、あったらいいな、と叫びたくなる。そんな目で見ると7打差20位、片山晋呉。8打差の池田勇太の3日目はスリル満点というわけだ。

 シリーズ史上でいうと1963年の第1回大会、優勝した石井朝雄(ともお)は初日80の大たたきの最下位からの大逆転優勝だった。

おたのしみに~い!。