秋吉翔太、首位ホールアウトも痛恨の“ミス”で6位後退


 ◆男子プロゴルフツアー ダンロップ・スリクソン福島オープン 第3日(29日、福島・グランディ那須白河GC=6961ヤード、パー72)

 今季ツアー初参戦の秋吉翔太(27)=ホームテック=が痛恨の“ミス”で2打差6位に後退した。ホールアウトした時点では通算14アンダーだったが、同伴競技者の指摘を受け、特別規則の適用方法を違反したことが判明し2罰打が科せられた。最終日は逆転でツアー初Vを狙う。I・H・ホ(30)=韓国=、藤本佳則(27)=国際スポーツ振興協会=が通算14アンダーで首位。

 まさかの首位陥落だ。秋吉は首位タイでホールアウトした後、同組で回ったホの主張により、2罰打が科せられた。「自分でもしっかりとは覚えてないので」。指摘を受け入れる形になり、肩を落とした。

 3日目は雨でボールに泥がつきやすい状況。そのため特別規則が適用され、グリーン以外にある球は「罰なしに拾い上げて拭くことができる。拭いた後、1クラブレングス以内の場所に置いて打つことができる」。

 事件が起きたのは15番。秋吉はグリーン手前カラーにあった自分の球を拾った。少しでも打ちやすい場所を探し、球を置いては持ち上げて…と繰り返した。ホは「手がボールから離れていた。最初の場所から違う場所に置き直して打ったと思う」。この主張を受け入れた結果、ゴルフ規則18―2に違反。パーのはずがダブルボギーとなった。

 今季はツアーの出場権を持たない。昨年12月に生まれた長男・湊斗(みなと)くんのために、1円でも多く稼ぎたい。10位以内に入れば、住まいのある福岡で開催のRIZAP・KBCオーガスタ(8月24~27日、芥屋GC)の出場権が得られる。「頑張って追いつく」。短い言葉に決意を込めた。(高橋 宏磁)

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