◆米男子プロゴルフツアー 今季メジャー最終戦 第99回全米プロ選手権第1日(10日、米クウェイルホローC、7600ヤード=パー71)
曇天で風が弱い中、開幕した。日本男子初のメジャー制覇を目指す松山英樹(25)=LEXUS=は前週から投入した新パターが絶好調で6バーディー、5ボギーの1アンダー、70でホールアウトした。
アーニー・エルス(南アフリカ)、イアン・ポールター(英国)と同組で午前7時45分に10番からスタート。出だしでいきなり大観衆をわかせた。592ヤードの10番パー5で、ピン左奥から16メートルをねじ込んでバーディー発進。続く462ヤードの11番パー4も、下りの4メートルを沈めて連続バーディーで単独首位に躍り出た。
456ヤードの12番パー4で、3オン2パットのボギー。2位に後退も、577ヤードの15番パー5はピン手前に2オン。イーグルパットが惜しくもカップにけられて、楽々のバーディーで再び首位に並ぶ。
最大の難関16番からの3ホール「グリーンマイル(死刑台への道)」は、ボギー1つで乗り切った。506ヤードの16番パー4は第2打をグリーン右奥に外すも、アプローチを50センチに寄せてパー。223ヤードの17番は第1打をピン奥10メートルに乗せてパー。494ヤードの18番は、第2打をグリーン左に外し、3メートル半のパーパットも外してボギーとなった。
同組の2人がスコアを崩す中、松山は安定したショットでスコアを作った。後半は483ヤードの3番パー4のドライバーでの第1打が右バンカーにつかまり、ボギーが先行。184ヤードの4番パー3は3パットで連続ボギー。449ヤードの5番も、1メートルのパーパットを外してボギー。3連続ボギーで一時は30位台まで順位を下げた。
しかし、ここから世界ランク3位の底力を発揮した。546ヤードの7番パー5は、第3打を60センチへ寄せてバーディー。346ヤードの8番パー4は、ピン右5メートルを沈めて伸ばした。504ヤードの9番パー4は、ピン奥15メートルから放り込んでの3連続バーディーフィニッシュ。快心のカムバック劇に、両手を広げてガッツポーズした。首位と3打差とV圏内でホールアウトした。
日本勢は昨季の賞金王・池田勇太(31)=フリー=、谷原秀人(38)=国際スポーツ振興協会=、小平智(27)=Admiral=も出場する。