松山英樹、日本男子初のメジャー制覇ならず 優勝Jトーマスと3打差の5位


通算5アンダーだった松山英樹(ロイター)

通算5アンダーだった松山英樹(ロイター)

 ◆米男子プロゴルフツアー 今季メジャー最終戦 第99回全米プロ選手権最終日(13日、米クウェイルホローC、7600ヤード=パー71)

 蒸し暑い夏晴れの下、全競技が終了した。1打差2位から、日本男子初のメジャー制覇に挑んだ松山英樹(25)=LEXUS=は5バーディー、6ボギーの72と伸ばせず、通算5アンダーの5位に終わった。2打差4位スタートのジャスティン・トーマス(24)=米国=が68で回り、8アンダーで逆転でメジャー初優勝。米ツアー5勝目を挙げた。

 勝負の最終日。松山は紺色のパンツに白いウェアに身を包んだ。午後2時35分に首位との1打差を追ってティーオフ。第2打をグリーン左に外した2番パー4でボギーが先行。一時は首位と2打差に開いた。

 それでも、得意のアイアンで第1打をピン右上3メートルにつけた6番パー3、2オンに成功した7番パー5の連続バーディーで首位に並ぶと、キズナー(米国)が8番パー4でボギーをたたいて、9番で7アンダーの単独首位に浮上。1打リードで、サンデーバックナインへ突入した。

 10番パー5で7メートルのバーディーパットをねじ込む。ところが、重圧からか11番パー4、12番パー4、13番パー3と得意のアイアンショットが乱れてボギーで一時は2打差6位まで後退。

 とはいえ、土壇場で世界ランク3位の底力を発揮した。14番で1メートル、15番で3メートルを沈めて伸ばして7アンダーで、首位のトーマス(米国)と1打差に食らいつく。しかし、16番パー4で1・5メートルのパーパットがカップ左縁でけられて痛恨のボギー。18番のドライバーでの第1打を左の小川に入れてボギー。つかみかけたメジャー初Vの夢は惜しくも叶わなかった。

 ホールアウト後のテレビインタビューでは時折、タオルで涙をぬぐった。「(残念?)そうですね。(何が足りなかった?)考えます。(2週間後からのプレーオフシリーズ)頑張ります」と声を絞り出した。

 その後、別メディアのインタビューを受けた松山は悔し涙を流す場面もあった。

 初出場で18位スタートの小平智(27)=Admiral=は4ボギーの75で回り、5オーバーの48位。64位で出た谷原秀人(38)=国際スポーツ振興協会=は1バーディー、5ボギーの75で通算11オーバーの67位だった。

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