諸見里しのぶ、2年ぶり1ケタ順位発進の2差6位!左ろっ骨痛で低迷も回復メド


18番ティーショットを放つ諸見里しのぶ(カメラ・安藤 篤志)

18番ティーショットを放つ諸見里しのぶ(カメラ・安藤 篤志)

 ◆女子プロゴルフツアー ニトリレディス第1日(24日、北海道・小樽CC)

 通算9勝の諸見里しのぶ(31)=ダイキン工業=が5バーディー、2ボギー69で回り、通算3アンダー、首位と2打差の6位と好発進。左ろっ骨痛に悩まされ成績が低迷も、食生活などをコツコツと改善。「ここまで戻ってきたのは大きい」と今季2度目の60台、15年10月以来となる1ケタ順位発進で久々のV争いに名乗りを上げた。葭葉ルミ(24)=富士住建=ら3人が5アンダーで首位。

 かつて宮里藍(32)、横峯さくら(31)らと一時代を築いた諸見里が復活ののろしを上げた。6番で3メートルを沈めると3連続バーディー。最終18番で3パットのボギーを喫し「詰めが甘いな」と苦笑いしたが「難しいコースで60台。いいゴルフができた。ショットとパットがかみ合った」と手応えを口にした。

 ここ4、5年は左ろっ骨痛に悩まされた。原因を探るため、MRI(磁気共鳴画像)や骨密度検査など病院を回り「体がつらかった。放射線も何年分も浴びた」。ツアーに出ると外食中心になるため、昨年は出場を7試合に抑え、自炊中心に食生活を改善。玄米を炊いて無農薬野菜を摂取すると、ストレスが軽減し、痛みも少しずつ改善された。

 最終予選会32位の資格で参戦する今季。5月に同箇所の肉離れを発症したが「今は(痛みと)付き合い方が分かっている。以前のように(クラブを)振れないということはない」。約1か月で戦線復帰した。

 2年前の今大会、激痛に涙を流した。「ここまで戻ってきたのは大きい」。沖縄出身らしく、自炊のゴーヤチャンプルが夏を乗り切るパワーの源。「明日も同組の先輩2人(ともに首位の佐伯と全)に付いて、良いスコアを出したい」。8年ぶり頂点も夢ではない。(岩原 正幸)

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