川岸史果“父超え”メジャー初Vへ納得の4位


ティーショットを放つ川岸史果

ティーショットを放つ川岸史果

 17位から出たツアー本格参戦1年目の川岸史果(22)=加賀電子=が5バーディー、1ボギー67の猛チャージで、通算1アンダーとし、メジャー2戦連続で4位。ツアー通算6勝の父・良兼(50)との大会中の絵文字LINEをパワーに変え、28日開幕の日本女子オープンでメジャーVを目指す。69の韓国の李知姫(38)=フリー=が通算5アンダーでツアー通算22勝目、メジャー2勝目を飾った。

 悔しさを一日で晴らした。第3日に4パットでダボを喫し、V争いから後退した14番。川岸は2メートル半のバーディーパットを沈めてリベンジに成功すると、17、18番も連続バーディーで締めた。67で回り「巻き返しました」と、5月のワールドレディスサロンパス杯に続く、国内メジャー連続4位に納得の表情を浮かべた。

 父・良兼からのLINEメッセージの激励を力に変えた。後半持ち直し27位発進した初日、「ナイスカムバック」とメッセージが来た。普段あまり返信しないが「ありがとう」とスタンプで返すと、気を良くした父から「よかろう。ハハハ」と漫画「北斗の拳」のスタンプがすぐ届いた。気落ちしていた前夜は、キャディーの母・麻子さん(50)を通じ「明日はがんばれ!」と文章が届き「まあ良かったですね」と気遣いに感謝した。

 手応えの一方、今大会4個のダボが響き優勝の李とは4打差。「100ヤード以内のショットの精度を上げて、いかに無駄をなくすか。悪くてもボギーで収めるように」と誓った。次のメジャーは日本女子オープン(千葉・我孫子GC)。会場でプレー経験のある父から「バンカーが難しいぞ」と助言も受け、今度こそメジャータイトルをつかみ、メジャー優勝経験のない“父超え”を果たす。

(岩原 正幸)

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