松山英樹、首位と2打差4位発進 宮里は5オーバーと出遅れ


16番、ティーショットを放つ松山英樹(カメラ・矢口 亨)

16番、ティーショットを放つ松山英樹(カメラ・矢口 亨)

 ◇男子プロゴルフツアーダンロップフェニックス      <第1日> (16日、宮崎・フェニックスCC=7027ヤード、パー71

 14年大会王者で世界ランク4位の松山英樹(25)=LEXUS=は1イーグル、3バーディー、1ボギーの4アンダー、67をマーク。首位と2打差4位で発進した。大会初日のスコア&順位としては自己最高の滑り出しとなった。

 ラウンド後、会見場で笑顔を見せた。「そんなに悪くないスコアかなと思います。ドライバー(ショット)に関してはいい形できているかなと」と振り返った。最大の見せ場は560ヤードの18番パー5。第1打は340ヤードのビッグドライブ。フェアウェー真ん中から4アイアンでピン奧7メートルのカラーへ。それを沈めて地鳴りのような大歓声を浴びた。「18番のティーショットはすごくよかった。18番のパットは良い距離が入ってくれました」と自画自賛した。

 ツアー最多94勝の尾崎将司(70)=セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ=、賞金ランク2位の宮里優作選手会長(37)と同組でのラウンド。大勢のギャラリーを引き連れた。観客動員は前年から約2100人増の3810人。松山が午前8時に練習場に姿を見せると、スマートフォンを手に写真を撮るギャラリーが練習場に殺到した。「たくさんのギャラリーが来てくれたんでうれしかったんですけど、(後半の)4番以降はバーディーが取れなかったのが残念だった。明日からもしっかり伸ばして、盛り上げられるようなプレーができたらいいなと思います」と2年ぶりの大会2勝目に照準を定めた。

 ジャンボは、13年6月のダイヤモンドカップ以来となる同組対決となった松山のプレーを「世界のプレーヤーだからこのコースは短いよな。今日ぐらいのスコアは普通にいくだろう。随分取りこぼしもあったけどね。よろしいんじゃないですか」と高評価した。

 ジャンボ自身は後半、好プレーを見せた。折り返した1番でグリーン右手前12ヤードのラフからチップインバーディー。7番で4メートル、9番で7メートルを沈めてバーディー。松山は「ナイスです!」などと声をかけた。「アプローチショットは、サンドウェッジだけしか使っていない中で、スピンをかけるアプローチは僕にはできないものもある。最後のパットは、ここで入れたら格好良い、ってところを入れるのは格好いい」と松山も、大会最多3勝を誇るレジェンドの千両役者ぶりをたたえた。

 一方、宮里は風邪の影響で5オーバーの75位と出遅れ。4年ぶりの同組となった東北福祉大の後輩・松山のプレーについては「いやぁ、ちょっと見る暇がなかった。自分がいっぱい、いっぱいで。もう少しゆっくり見られたらよかったんだけど」と苦笑いで振り返った。第2ラウンドは、17日9時50分に1番からティーオフする。

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