【日本S】今平、セーターの下はノースリーブ…逆転Vへ腕まくり2差2位


自ら断裁したインナーシャツを笑顔で披露する今平【右】15番、ティーショットを放つ

自ら断裁したインナーシャツを笑顔で披露する今平【右】15番、ティーショットを放つ

 ◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー 今季メジャー最終戦・日本シリーズJTカップ第2日(1日、東京・東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 優勝戦線は大混戦。片山晋呉(44)=イーグルポイントGC=はスタート直前にパターが壊れるアクシデントがあったが68。通算3アンダーで6人が並ぶ2打差2位に浮上した。

 一見すると、ただのセーター姿だが、実は―。寒さをしのげて振りやすい新スタイルで、今平が2打差2位に浮上した。「初日のスタート前、インナーの袖を切ったことでやりやすくなりました」。笑顔で「ノースリーブ・オン・セーター」が好調の理由と明かした。

 普段は半袖派だ。体感温度4度の前週大会も半袖だったが、今大会は開幕前日(11月29日)のプロアマ戦からセーターを着用。だが、「振る時に引っ掛かる」と、初日のスタート前に長袖インナーの袖の部分を自らハサミでばっさりと裁断した。重ね着した状態だった肘の“違和感”が実質セーター1枚になると薄まり、1アンダー8位とまずまずのスタートを切った。

 2日目は「ノースリーブ・オン・セーター」がよりなじんだのか、6バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの68。「(6番ダブルボギーで)スコアも崩れかけていたので、しっかり攻めた」と8番の第1打をピン3メートルにピタリ。強気の姿勢を貫き、後半もスムーズなショットで2つ伸ばした。気温8・4度、体感温度約3度の中、新ウェアを手に入れた25歳は「いい位置でいけますね。あと2日楽しみ」と、メジャー初制覇へ力強く腕をまくった。(岩原 正幸)

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