松山英樹、4年ぶり栄冠 ファン投票に感謝「とてもうれしいですね」…報知プロスポーツ大賞


11月ダンロップフェニックストーナメントで、ツアーで初めてのホールインワンを達成し、両手を広げる松山

 報知新聞社制定「2017報知プロスポーツ大賞」の受賞者が5日、決定し、男子ゴルフは日本人歴代最高の世界ランク2位に上り詰めた松山英樹(25)=LEXUS=が選ばれた。

 男子ゴルフは2017年、国内外の大活躍で日本中を興奮に包んだ世界ランク5位の松山英樹(LEXUS)が、ファンから圧倒的な支持を受けた。バハマで年内最終戦を終えたばかりの25歳は、「ファン投票で選んでいただいたと聞いて、とてもうれしいですね」と喜んだ。

 世界の頂点に迫った1年だった。2月の米ツアー、フェニックス・オープンでは日本男子初の連覇を達成。8月の世界選手権シリーズのブリヂストン招待では、最終日に2打差4位から出て1イーグル、7バーディーと日米通じて自己最少スコア61と大爆発。米ツアー通算100試合目の出場で、日本男子歴代最多となる通算5勝目を挙げた。

 海外メジャーは6月の全米オープンで、1980年大会の青木功に並ぶ日本人メジャー歴代最高位の2位となった。最終日に首位と6打差14位で出て8バーディー、2ボギーのベストスコア66で回り、優勝者と4打差の2位。大会後の世界ランクは4位から日本人歴代最高の2位となった。

 8月の全米プロでは1打差2位で出た最終日に11番まで首位に並ぶなど、メジャー自己最少3打差の5位。同組のジャスティン・トーマス(米国)と終盤まで優勝争いを演じた。ラウンド後の悔し涙には、日本中が胸を打たれた。11月、今年唯一の日本ツアーのダンロップフェニックス最終日3番では実戦初のホールインワンで大喝采を浴びた。1月には一般女性と結婚し、7月には第1子が誕生。「またこの賞をいただけて光栄です」。公私ともに充実した節目の年に、4年ぶり2度目の受賞となった。

 ◆松山 英樹(まつやま・ひでき)1992年2月25日、愛媛・松山市生まれ。25歳。4歳からゴルフを始める。東北福祉大1年の2010年アジアアマ選手権を制し、日本人アマ初のマスターズ切符獲得。翌11年のマスターズは27位でローアマ。同年の三井住友VISA太平洋マスターズで日本ツアー史上3人目のアマV。プロ転向した13年に賞金王。日本ツアー通算8勝、米ツアー5勝。181センチ、89キロ。家族は妻と1女。

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