驚異のエージシューター田中菊雄の世界74田中語録の6 武藤一彦のコラム


☆スイングが悪いと誰もが前かがみになる。顔を立て大きく構えてごらんなさい。フェースに球が乗り気持ちよく球が飛んでいく。

 

tanaka74

 「バックスイングをしっかり大きくとりなさい。されば道は開かれん」-前回、田中名人は、諸悪のミスは小手先スイングにあり」と喝破。「しっかり上げ、しっかりと振れ」といった。さらに「ドライバーだけのことではない、アイアンもアプローチも、ショートパットもしっかりバックスイングできれば、大方のミスショットはなくなる」とも-。今回はそのための心構えと実践だ。

 

 調子が悪い。一生懸命やっているのだが、いつもの調子が出ない。わけもわからないまま終わってしまう1日がゴルフには必ずある。しかし、注意深く、そんな自分とむきあっているときっと活路がひらけます、そういう前向きなゴルファーになりなさい。あるいは欠点を知り、それを直せる自立したゴルファーになりなさい、とこれは名人の体験からくる思いやりレッスンだ。

 

 「調子が悪くなると、ゴルファーは球に当てようと球に近づき手先で合わせる。すると手が縮み、構えが小さくなるので背中が丸くなり、スタンスも狭くなる。球を打つとはクラブを振ることでヘッドのスピードを上げなければいけないのにそれができない体勢を作っている」そこでー。

 

 顔を立てるのだ。どう立てるか。
 「球から遠くに立ち、しっかり手を伸ばす。スタンスは広くし腰を落とし背筋を伸ばす。だが、これだけでは大きくバックスイングをとる体勢はできたといえない。そこで顔を立てる。顎を引き、顔を立て高く保ちます。この構えがスイングに魂を入れる。大きなスイングの基本です」
 これでお分かり。田中さんは極端なフックスタンス。普通、基本スタンスはスクエアだが、田中流のワイドなフックスタンスだと頭を頂点の三角ピラミッド型のアドレス。不安定に思えるが、あえて3点にバランスを絞っている。さらに立てた顔である。「顔を立てるとインパクトで左頬が壁の頂点にくる。顔、左腕、左サイドにできる壁こそインパクトの理想、顔を高く保つことで最強となります」名人はそこまで考えている。

 

 ◆田中 菊雄(たなか・きくお) 1935年3月3日、島根・松江市生まれ。82歳。神奈川・川崎市を拠点にリフォーム、食品など5社、社員400人を抱える「北山グループ」取締役会長。東京・よみうりGCなど4コース所属、ハンデ5。初エージシュートは06年8月、71歳のとき静岡・富士国際富士コースを70で回った。173センチ、65キロ。