ノーベル賞受賞新炭素素材グラフェンで飛ぶ キャロウェイツアーボール「クロムソフト」シリーズ


 2010年のノーベル物理学賞を受賞した炭素素材グラフェン。その特性を最大限に生かした4ピース構造のウレタンツアーボール「クロム ソフト ボール」「クロム ソフト X ボール」が、キャロウェイゴルフより新登場した。そこで、石川遼プロが圧倒的な飛びとスピンを追求した2018年ニューモデルを試打し、新素材グラフェンのすごさを実感した。


 

◆キャロウェイツアーボール「クロムソフト」シリーズ 試打で感じた「すごく良い」
 「クロム ソフト」シリーズをトーナメントで使用する石川遼プロがこのほど、2018年のニューモデルを試打した。まず、2017年の「クロム ソフト X」で豪快なショット。「スピンは良い感じで、2300~2400回転ぐらいかな」。ボール初速76m/s、飛距離299ヤード。
 続いて、2018年のニューモデル。「(話題の)グラフェンは新しい素材ですか」。豪快なショット。ボールの軌跡を目で追う石川。「良い、すごく良い。打感をしっかり感じます。打ち出しが高くて、飛んでいる感じがします」。
 ボール初速が0・5m/sほど上がっている。「なんか明らかに高いです。低スピンで高く上がっている感じです」と繰り返す。打ち出し角13度、スピン量2350rpm。飛距離304ヤード。
 アプローチショットを試す。2017年のモデル。「全然悪くないですよ。慣れ親しんでる感じが…」。2018年のニューモデル。「セカンドバウンドぐらいでスピンが入りますね」。
 あまり食いつき過ぎず、弾き感があり、セカンドバウンドできっちり止まる。グリーン周りはカバーのやわらかさでスピンがかかる。大きく、やわらかくしたデュアルコアとグラフェンを入れた外側のコア、そのコンビネーションが、これらを達成している。
 「グラフェン? グラフェンというのがキーワードですね」。それを確認するかのように、アプローチショットを繰り返す石川プロ。「ボールがしっかりフェースに食いついてくれます」。満足の笑顔を浮かべた。


 

ノーベル賞を受賞した炭素素材「グラフェン」の特性を生かしたキャロウェイゴルフの「クロム ソフト ボール」「クロム ソフト X ボール」(イメージ)

ノーベル賞を受賞した炭素素材「グラフェン」の特性を生かしたキャロウェイゴルフの「クロム ソフト ボール」「クロム ソフト X ボール」(イメージ)

◆ゴルフ業界初採用!中・上級者向けモデル

 新素材グラフェンを発見したアンドレ・ガイム教授とコンスタンチン・ノボセロフは、2010年のノーベル物理学賞を獲得した。
 グラフェンは、炭素原子がハチの巣のように、六角形の格子になって結びつく構造を持つ、シート状の物質。常に薄く、軽くて、柔軟性の高い素材でありながら、鋼鉄の200倍の強さがあり、炭素同士の結合はダイヤモンドより強いと言われている。ゴルフ業界では初の採用で、他業界では航空機などに使われている。
 「クロム ソフト」「クロム ソフト X」の2018年ニューモデルは、アウターコアにグラフェンを取り入れることで、インナーコアを最大化(2017年モデルに比べ、インナーコア直径21%増、インナーコア体積79%増)し、ボールのエンジンともいわれるコアのエネルギーを最大限に集約した。

2017年モデルに比べ、インナーコアの最大化を実現した

2017年モデルに比べ、インナーコアの最大化を実現した

 このデュアル・ソフトファスト・コアを搭載することにより、ロングショットにおいては、スピン量を軽減し、高い打ち出し角と飛距離を生み出す。ミドルアイアンからウェッジでは、より高いコントロール性能を実現。薄くてソフトなウレタンカバーは、フィーリングが非常に良く、ピッチ&ランや、ロブショットでのコントロールがしやすい。
 また、ソフトで高初速を生み出すデュアル・ソフトファスト・コアを搭載しているため、オフセンターヒットでも、ボールがつぶれやすいため、サイドスピン、バックスピンを軽減し、安定した飛距離をもたらす。かつてないソフトなフィーリングも実現した。ツアーボールにも飛距離を求めるゴルファーや、スピンを求める中・上級者向けモデルに最適だろう。

 

◆ガルシア 驚くほど素晴らしい
 昨年のマスターズに優勝したセルヒオ・ガルシアが、キャロウェイ・スタッフプレイヤーとして活躍している。
 今シーズンは、1月18日~21日にシンガポールで行われた2018年日本男子ツアー開幕戦「SMBCシンガポールオープン」(アジアンツアー、日本ゴルフツアー機構共同主管)に出場。「クロム ソフト X ボール」のインプレッションを使用し、2位に5打差をつけて優勝した。
 「このボールは驚くほど素晴らしい」。試合後のガルシアのコメントには“すぐれもの”に出会えた喜びがあふれていた。

 

◆桃子 想像以上に良い
 上田桃子(キャロウェイ・スタッフプレイヤー)「(2018年のニューモデルを試打し)「あ~! めっちゃ飛んでいますね。正直、想像していた以上に良いです」。

 

◇クロム ソフト ボール/クロム ソフト X ボール

圧倒的な飛びとスピンを追求した「クロム ソフト ボール」=右=と「クロム ソフト X ボール」=左=

圧倒的な飛びとスピンを追求した「クロム ソフト ボール」=右=と「クロム ソフト X ボール」=左=

 ▽コア(2層) グラフェン搭載デュアル・ソフトファスト・コア
 ▽中間層 アイオノマー
 ▽カバー 極薄ソフトウレタン
 ▽カバーパターン ヘックス・エアロネットワーク パターン
 ▽ボール構造 4ピース
 ▽発売日 2018年3月2日予定※クロム ソフト X イエローのみ4月発売予定
 ▽問い合わせ キャロウェイゴルフ株式会社お客様ダイヤルTEL0120・300・147(月~金午前9時30分~午後5時。土曜、日曜、祝日除く)。
 ホームページ(https://www.callawaygolf.jp)