◆女子プロゴルフツアー ニチレイレディス最終日(17日、千葉・袖ケ浦CC新袖C=6548ヤード、パー72)
2打差3位から出た昨季の賞金女王の鈴木愛(24)=セールスフォース=が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算9アンダーで並んだ韓国の申ジエ(30)=スリーボンド=と台湾のテレサ・ルー(30)=太陽生命=をプレーオフで下し、今季4勝目、ツアー通算9勝目を挙げた。
ツアー年間最多優勝記録は2003年の不動裕理の10勝。この年、不動が4勝目を挙げたのは7月18~20日のスタンレーレディス(年間31試合中14戦目)。それより約1か月早い6月15~17日の今大会(年間38試合中16戦目)で4勝目を挙げた鈴木はツアー史上2人目の年間2桁勝利へ“新記録ペース”で突き進んでいる。さらに今季ツアー10戦でトップ3が9回。賞金額は早くも9011万5000円となり、今季の女王争いで独走態勢に入ろうとしている。
18番パー5で行われたプレーオフは14~16年に大会3連覇した申、昨年覇者のテレサとツアー屈指の実力者が相手だったが、鈴木は安定した強さを見せつけた。1ホール目で申とともにバーディー奪取。テレサはバーディーを取れずに脱落。2ホール目で第2、3打を右に曲げるトラブルでダブルボギーをたたいた申に対し、鈴木は確実にパーをセーブして勝負を決めた。
トッププロの激烈な優勝争いを展開した中、美人ルーキーのひとり松田鈴英(れい、20)=ニトリ=が4バーディー、ボギーなしの68で回り、1打差の4位と大健闘した。これまでの自己最高順位(23位)を大幅に更新する躍進に「周りのメンバーがすごかったので緊張しましたが、その割りには4アンダーが出せました。ボギーがなかったということが一番良かったです」と笑顔で話した。