上原彩子、通算12アンダーも3打差8位 メジャー初優勝ならず


 ◆米女子プロゴルフツアー メジャー第1戦 ANAインスピレーション最終日(2日、米カリフォルニア州ミッションヒルズCC)

 日没のため決着しなかったプレーオフの5ホール目以降が行われ、通算8ホール目でペルニラ・リンドベリ(スウェーデン)が朴仁妃(韓国)を下し、メジャーでツアー初勝利を挙げた。ジェニファー・ソング(米国)は1日の3ホール目で脱落していた。5打差の9位から出た上原彩子(34)=モスバーガー=は4バーディー、1ボギーの69で通算12アンダーに伸ばしたが、3打及ばず8位でメジャー初Vに届かなかった。

 最後まで上原は戦った。優勝は厳しい状況で迎えた18番。第1打が乱れたが、膝まで池に入って第2打を放ち魂のパーセーブ。「最後はいいプレーだった」。メジャー勝利こそ逃したが笑顔で締めくくった。

 前半はタイトルに近づいた。1番で4メートル、2番で3メートル、3番は2・5メートルと、いきなり3連続でバーディーパットを沈め一気に差を詰めた。7番では通算12アンダーで首位に並んだ。悔やまれるのは9番。バーディーが欲しいパー5で1打目が飛びすぎて右ラフに入ると、第3打はグリーン奥にこぼれてボギー。「あれはマネジメントミスだった」と振り返った。

 悔しさもあるが、手応えもある。10位となった昨年9月のエビアン選手権に続くメジャー2大会連続のタイトル争い。「優勝は遠くない。存在を見せられたかな」と胸を張った。

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