腰痛棄権の尾崎将司「収穫無しだよ」 日本プロ選手権には出場予定


1番、ティーグラウンドで真剣な表情を見せる尾崎将司

1番、ティーグラウンドで真剣な表情を見せる尾崎将司

 ◆男子プロゴルフツアー 中日クラウンズ 第2日(26日、愛知・名古屋GC和合C=6557ヤード、パー70)

 日本ツアー歴代最多94勝で、今季ツアー初出場の尾崎将司(71)=セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ=が、前半9ホール終了後に腰痛のために棄権した。

 青木功と並び、大会最多5勝を誇るレジェンドは、赤いシャツ、黒いパンツ姿で臨んだ。370ヤードの1番パー4は、ドライバーでフェアウェー真ん中へ。ところが、運悪くディボット跡にはまり、アイアンでの第2打はグリーン手前のバンカーへ。ピン右上3メートルへ寄せるも、カップ右へけられてボギー発進となった。

 時折、腰を気にする素振りも見せながら3番、7番、8番とボギーで後退したが、374ヤードの9番パー4で意地を見せた。ドライバーで左フェアウェーへ運ぶと、ウェッジでピン左上4メートルへ。下りのスライスラインを流し込んで今季初バーディー。グリーン脇で喝采を浴びながら同組のI・J・ジャン(韓国)、尾崎直道と握手し、9ホールでコースを後にした。「次を見据えるバーディーになればいいけどな」と笑った。

 今年2月中旬に背中を肉離れ。その後1か月半、スイングできない状態が続き、前週に今年初ラウンドしたばかり。「1週間ぐらい前にやっとクラブを握れる状態になって」と今大会の出場もギリギリで決断した。26日の第1ラウンドは9ボギー、1ダブルボギー、1トリプルボギーの14オーバー、84で104位と出遅れていた。

 この日棄権後、クラブハウスの出口の前で報道陣に囲まれ「収穫無しだよ。アイアンもパッティングも。もう5月なのに3ラウンドしかしていないプロなんているわけないしな。本当に残念ながらこういう風になってしまった」と悔しそうに2日間を振り返った。

 次戦は5月のメジャー、日本プロ選手権(10~13日、千葉・房総CC房総ゴルフ場)に出場予定。「どこまでどうなるかわからないけど。とりあえず、前向きにはいきたいよな」と言い残し、車へと乗り込んだ。

最新のカテゴリー記事