鈴木愛、ハッピー!宮里藍さんとプロアマ戦で夢の同組ラウンド…サロンパスカップ開幕


プロアマ戦の18番、グリーン横からチップインバーディーを決め、宮里藍さん(左)とタッチを交わす鈴木愛

プロアマ戦の18番、グリーン横からチップインバーディーを決め、宮里藍さん(左)とタッチを交わす鈴木愛

 ◆女子プロゴルフツアーメジャー第1戦ワールドレディス サロンパスカッププロアマ日(2日、茨城・茨城GC西C=6715ヤード、パー72)

 女子プロゴルフツアーのメジャー初戦、ワールドレディスサロンパスカップは3日から4日間、茨城GC西C(6715ヤード、パー72)で開催される。昨季賞金女王の鈴木愛(23)=セールスフォース=が2日のプロアマ戦で、昨年9月に現役を引退した宮里藍さん(32)と“初共演”を果たし、元世界ランク1位の小技を間近で吸収した。前週、パットの不調に苦しんだが、明るい兆しでメジャー3勝目に挑む。

 藍さんから愛へ。23歳の女王・鈴木は「愛」たっぷりの、幸せな時間を過ごした。ツアーでは一度もなかった同組ラウンドがプロアマ戦で実現した。「小さい頃から宮里さんと回るのが夢だった。今日一つ夢をかなえることができて、ハッピーでした」。藍さんの2004年サントリーレディス優勝をテレビで見て、10歳でゴルフを始めた鈴木は“和気あいあい”の18ホールをうれしそうに振り返った。

 5番パー5。鈴木の20ヤードのアプローチはピン20センチで止まった。藍さんから「惜しい! チップインは試合にとっておいた方がいいよ」と声を掛けられ「ありがとうございます」と満面の笑みで応じた。18番では、グリーン手前10ヤードからチップインバーディーを決め、ハイタッチして夢のラウンドを締めた。

 スタート前は「すごく緊張するだろうな」と不安もあったが「意外と落ち着いてできて、たくさん質問もできた」と鈴木。試合への臨み方、練習量、ショートゲームの話を聞き「かなり勉強になりました」とうなずいた。

 日米通算24勝、元世界ランク1位の小技を「わざと同じ距離に残して(寄せを)近くで見ようと。スピンのかけ方が違う」と吸収した。前週3位に敗れ「いつになったら良くなるんだろう」と悩んでいたパットでも「(藍さんのは)転がりがいい」と発見があった。「先週負けて、この試合は成績が良くない(前年は52位)。今年こそ上位争いしたい気持ちが強くなった」。“藍さん効果”で上昇ムードを感じていた。(岩原 正幸)

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