比嘉一貴、プロ初戦Vへ1差2位発進…松山先輩超え日本人最速へ


5番ティーショットを放つ比嘉一貴。2位の好スタートを切った

5番ティーショットを放つ比嘉一貴。2位の好スタートを切った

 ◆男子プロゴルフツアー 関西オープン第1日(17日、兵庫・小野東洋GC=7124ヤード、パー72)

 プロ転向後、国内レギュラーツアー初戦の比嘉一貴(23)=フリー=が6バーディー、2ボギーの68で、1打差2位発進した。アマ時代から注目された逸材だが、今季のツアー出場権を懸けた昨年の第3次予選会(QT)で失格に。アジア下部ツアーを戦う苦労人は、東北福祉大の先輩・松山英樹のプロ2戦目V(2013年つるやオープン)を更新する日本人最速記録となるプロデビュー戦Vを狙う。野仲茂(47)=横浜CC=が67で首位。

 松山に憧れ、鍛え抜かれた体で68で回った比嘉は「気合を入れると空回りが多いので、安全に」と、プロ初戦でも落ち着いていた。2番で得意の120ヤードからウェッジで20センチにつけるなど開始3連続バーディー。1打差2位と好発進した。

 昨年末の3次QTでスコア記入を誤り、過少申告で失格した。「期待されてたので、いい報告ができず悔しかった」。直後に大学の4年先輩、松山から電話をもらい「日本に限らず、お前は早く海外に出ろ」とハッパをかけられた。

 昨年までナショナルチームに選ばれ、海外志向が強い。「試合さえあれば活躍できる」自信もあった。4月に初出場したアジア下部ツアーで酷暑のバングラデシュでV。158センチと小柄だが、タフさが持ち味だ。

 今大会は予選会を突破して出場する。1999年日本ゴルフツアー機構発足後、プロ初戦Vなら松山の2戦目を超えて日本人史上最速だ。「自分のマネジメントを突き通せれば」。ドライバーを3回しか握らなかった初日同様、冷静に戦う。(岩原 正幸)

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