◆報知新聞社後援 男子プロゴルフツアー 長嶋茂雄招待セガサミーカップ最終日(8日、北海道・ザ・ノースカントリーGC)
選手会長の石川遼(26)=カシオ=は72で回り、イーブンパーの48位で終えた。次週は大相撲の地方巡業をモデルに自ら発案した「フューチャーゴルフツアー」を広島、岡山で初開催。現地でチャリティーオークションも行い、記録的な豪雨の被害者に売り上げを寄付する考えを明かした。4打差8位で出たブラッド・ケネディ(44)=オーストラリア=が9バーディー、1ボギーの64をマーク。12アンダーで13年8月以来の通算3勝目を飾った。
男子ゴルフ界の新たな試みが大雨被災者を救う。今年1月に史上最年少の選手会長に就任した石川は、新たなファン獲得と新規大会増を目指してツアーのない地方でのプロアマ&大会開催を発案。10、11日に広島・鷹の巣GC、12、13日には岡山・倉敷CCでともに20人のプロが参加して賞金総額1000万円を争う。
石川は「現地の方と連絡を取り合っていて開催する方向です。元々獲得賞金の5%はチャリティーにあてる予定でしたが、チャリティーオークションも開催して、今回被害に遭われた方に寄付したい」と神妙な面持ちで話した。
この日68で12位となった14年賞金王・小田孔明(40)=プレナス=の地元・福岡も甚大な被害を受けた。「(飯塚市の)家の周りの道は陥没して車が2台流された。川の水位も高くて近くの小、中学校は休みになっていて。だから頑張りたかった」と孔明。ゴルフの力で日本を元気にする。(榎本 友一)