【ドラコン王南出仁寛プロの飛ばし屋への道】<1>ーこれが日本一の飛ばしのスイングだ 432ヤード日本記録持つ南出プロが解説


◆方向性が大切

 みなさん、こんにちは南出仁寛です。漫才でおなじみのオール巨人の息子です。スポーツ報知のゴルフ紙面『Golfパラダイス』の1回目ということで、ゴルファーの永遠の夢である“飛ばし”について連載していきます。よろしくお願いします!
 まずはじめに、僕が飛ばすために気を付けていることをスイング写真で解説したいと思います。

 

正しいスタンスを見つけることが飛ばしの第一歩

〈1〉正しいスタンスを見つけることが飛ばしの第一歩

8時の位置ぐらいまで崩さず引き、リズムよくテイクバックしよう

〈2〉8時の位置ぐらいまで崩さず引き、リズムよくテイクバックしよう

トップ位置はオーバースイングでOKだ

〈3〉トップ位置はオーバースイングでOKだ


〈1〉アドレス ゴルフでは、距離感と同じくらい方向性が大切な要素。いくら飛んでも、アドレスの方向が悪ければ飛距離はロスします。とにかく飛球線に対して真っすぐスタンスを取ることが大切。アマチュアでボールをセットして漠然と飛球線をながめてショットしている姿をよく見ますが、これではスクエアに構えられるわけがありません。
 正しい方向を向くコツとして、アマチュアだけでなく、上級者やプロまで、広く使われているのがスパット。スパットとは、正しい方向にアドレスするための目印のことです。まず、飛球線の後方に立ち、ボールと目標を結んだ線上、ボールの前方1メートル付近にスパットを設定してください。これでスクエアなスタンスの完成です。万が一、違和感を感じたら、必ず仕切り直すこと。そのまま打つと必ずミスしますよ。

 

〈2〉テイクバック 手だけでクラブを上げようとするのではなく、体全体を使って上げていきます。構えた時の腕の形を時計の針で8時ぐらいの位置まで崩さず、その後スムーズに体を回転させていきます。この時に気を付けることはリズム。トップでクラブを止められるぐらいゆっくりとしたリズムでテイクバックしていきます。

 

〈3〉トップ みなさんのトップはコンパクトすぎですね。飛ばしたいなら、もっともっとオーバースイングになってください。大きく振ればそれだけ飛ぶのは当たり前。ただし、むちゃ振りをするのではなく、球をしっかりとミートできる範囲で振ります。飛ばしたいならオーバースイングでOK!

 

頭の位置はアドレス時よりも低く、伸び上がらずにインパクトする

〈4〉頭の位置はアドレス時よりも低く、伸び上がらずにインパクトする

フィニッシュはバランスよく立つことが大切

〈5〉フィニッシュはバランスよく立つことが大切


〈4〉インパクト バックスイングでいくら上体が動こうが、インパクトでは上体が伸び上がらないように気を付けます。伸び上がったインパクトでは、せっかくトップでためたパワーをボールに最大限に伝えることができません。飛ばすには、頭の位置がアドレス時よりも少し低い位置で球をインパクトしています。これによりパワーを損なうことなく、ボールに伝達することができるのです。

 

〈5〉フィニッシュ バランスよく立つことが大切です。よろけたフィニッシュの場合、球を正しくミートできてない場合が多い。振り切った後にしっかりと止まる。そして打ち終わった後、クラブを胸の前に戻して45度ぐらいの角度で立てて構え、球を目で追う。最後にクラブをくるくると回しながらアドレスを解く。ここまでできれば、格好よく飛ばせること間違いなし! 皆さん、僕のスイングを参考に飛距離アップにチャレンジしてみてください。(次回は飛ばすための体づくりです)

 

南出仁寛(みなみで・きみひろ)1978年1月6日、大阪府生まれ。40歳。父は漫才師のオール巨人。ドラコンプロでありPGAティーチングプロ。キャロウェイゴルフスタッフプレーヤー。ドラコン選手権では06、08年と10~17年の計10回、日本チャンピオンに輝く。13年の世界大会では432ヤードの日本記録を樹立し、アジア人で初めて世界大会10位に入賞するなど日本を代表するドラコンプレーヤー。サンテレビ「マダムシンコのゴル友!」(毎週月曜・後11時)に出演中。プライベートレッスンを随時受け付けている。詳しくは公式サイト「office kimihiro」で。