◆女子プロゴルフツアー NEC軽井沢72 第1日(10日、長野・軽井沢72G北C=6655ヤード、パー72)
7月のプロテストに合格し、プロデビュー戦の美人ゴルファー脇元華(20)=UMKテレビ宮崎=が3バーディー、1ボギーの70で回り、27位とまずまずのスタートを切った。首位は大会コースタイ記録の9アンダー、63をマークした韓国の黄アルム(30)=フリー=。
スター候補生の脇元は、デビュー前日のアクシデントにも動じなかった。バッグを担ぐ予定だった父の信幸さんが9日にぎっくり腰を発症。キャディーとしてサポートすることが不可能になった。脇元親子がSOSを出したのは親交がある笠りつ子の父・清也さんだった。急造コンビながら息はぴったり。プロデビュー戦の初日で27位と好発進した。
「プロデビュー戦をすごく楽しめた。笠(清也)さんはとても心強かったです」と脇元は端正な顔をほころばせた。
清也さんは、娘の笠のキャディーとして豊富な経験を持つ。「今週はキャディーを休みの予定だったから、夕方から(酒を)飲んでいた。そうしたら夜に脇元さんからキャディーのお願いをされ、すぐに飲むのをやめた。娘(笠)にも『もう飲んじゃだめ』と止められたしね」と清也さんは笑った。脇元の父・信幸さんは「最高のピンチヒッターでした」と感謝した。
174センチ、66キロ。体格にも恵まれた美人ゴルファーは今後、大ブレークが期待される。多くのプロゴルファーを見てきた清也さんもその潜在能力を高く評価する。「普通、プロデビュー戦となれば緊張する。でも、彼女は練習場で打つボールと同じボールを試合でも打っていた。なかなか出来ることではないよ」と太鼓判を押した。
トップ合格以外の新人が主催者推薦で出られるトーナメントは3試合以内。今大会のほか、ニトリレディスに参戦する予定。チャンスは限られている。「まず、明日(11日)パー5の4ホールでバーディーを取りたい。今大会はトップ10目指して頑張ります」と元気よく話した。